要領の良い人悪い人
自分で言うのもアレですが、
自分は要領が良い方だと思う
あまり深く悩まないし
つねにベータ主義、完璧を目指さない
統計でいえば正規分布みたいに
真ん中あたりをかんがえて、はずれの
0.1%の確率は考えない
一方で、要領が悪い人もいる
くだんの0.1%を考えて悩んで
完璧を目指す
と思うと、要領の悪い人、良い人
両方必要だと思う
自分みたいに適当に考えると
0.1%の確率を忘れてしまう
完璧に考える人には、「ま、それは
考えなくてもいいんじゃない」と
要領の良い人と悪い人ーこのチーム
が大切だと思うのです
さて、先日、どの本か忘れたのですが、「社長のように考える課長を大事すべし」みたいな話があって、そうだなぁと思いました。で、ある方とこの話をしたときに、いろいろ考えるきっかけになりました。自分の整理も含めてメモです。
この「社長のように考える課長」というのは簡単なようで難しい。やっぱり、組織が大きくなると「組織の論理」で動きがちになる気がする。たとえば、営業部の論理、開発部の論理みたいな話で、部内の個別最適を優先した結果、全体最適になってない、いわゆる、ゲーム理論でいう囚人のジレンマ的な事象に陥るケースが多い。
むしろ、営業部の課長がある案件を受注しようとして、営業部には一時的に損する案件だけど、会社全体にとってメリットがあるので、組織の論理をこえてあえて取り組む、これが「社長のように考える課長」だと思う。右に倣えをよしとする日本の多くの企業にとって、この手の意思決定は組織の論理に真っ向から立ち向かうことなので、浮いてしまうケースも多い。最初は元気だけど、縮こまってしまうケースもありますよね。
と考えると、社長のように考える課長は自然に生まれるのではなくて、組織的に作るべき話ではないかというのが、その方との議論の上の一応の結論です。で、そうした組織を育てるのは、素直であることだと思います。たとえ、組織の論理を越えても、良いことはやる、ダメなことはやらない、思い込みを持たずに素直な心で取り組むべきではないかと。ま、言うのは楽なのですが、行うのは難しいですね。でも、「社長のように考える課長」を特定の会社だけではなくて、もっと増やしたいなあと思いました。
先日、ブックオフで日本電産永守さんの本をたまたま見つけて、購入、読んでみました。
どう人を動かすかがテーマで、そのなかで、食事に関するエピソードがあって、なるほど、と思いました。
衣食住、くうねるあそぶ、いずれも食が入っているように、やっぱり、食は欠かすことはできない、で、その欠かすことができない、”食”だからこそ、その人の性格がでるのかもしれない。そのなかで、取り上げているのは早食い。
早食いは、新卒の入社試験に書類選考にくわえて、早く食べた候補を採用、そして、20年後たって、その早食い選考が会社を引っ張っているのだという。自分の印象でも、これはわからなくもないです。証券会社でも早食いをしてなんぼみたいなカルチャーがかつてあったように、早食いと仕事の出来・不出来は相関関係があるような気がする。
この相関関係は、おそらく、早食い≒せっかち、だと思う。せっかち、すなわち、ことを急ぐ、よく言えば、スピードを重視する人は概して早食いが多い。で、早食いは健康に良いとはいえないけど、ビジネスにおいてはスピードは大事。何事もはやく決断して、次の決断をする、この間隔、PDCAサイクルといっていいかもしれない、が短い方がたくさんの手を打てると。
ただ、せっかちの人がよいかというと、必ずしもそうでもない気もする。もちろん、スピードは大事ではあるものの、たとえば、契約の交渉の場合は、事を急いて妥協するよりも、じっくり事を構えた方がよい場合もある。というわけで、大事なのはせっかちなスピードとじっくり事を構える思慮なのかもしれない、が、なかなかそんな人いないですよね。だから、チームが大事だと思うのです。全員が早食いではなく、早食いとじっくりがそれぞれ共存する、これも大事かと思ったのでした。
最近、Amazon Prime Videoで「男はつらいよ」シリーズを観てます。最近は、ダウンロードもできるので、飛行機なんかのオフライン移動時間中にも観てます、便利な時代になりましたね。
「男はつらいよ」シリーズが終了してからはや20年、早いなあ。。たしか、静岡での高校生時代に正月の釣りバカ日誌と男はつらいよの2本立てを観た記憶が甦ってきました。でも、回を重ねるとごとに、寅さんこと渥美清の体調が悪くるなるのが見て取れて寂しくもありました。。
で、高校生で観た時の「男はつらいよ」と今観た「男はつらいよ」、また違った視点で観ることができました。それはいってみれば組織としての「男はつらいよ」です。いや、別にどの会社って特定しているわけじゃないですが、こんなヒト、会社にいませんか!?
・寅さん:お客さんをその気にさせる話術は天才的、営業のエース。でも、たまにしかオフィス(柴又門前くるまや)に戻らない、で、いつ帰ってくるかもわからないw
・さくら:ひたむきにお兄ちゃんを帰りを待ちながら、お兄ちゃんとリリーのようなマドンナと満男と泉ちゃんつなげようとするキューピット
・博:実直が取り柄。いつも寅さんが心配で、寅さんに会うと知的にアドバイス
・おいちゃん、おばちゃん:寅さんに悪態をつくも、でも、本当は寅さんのことを心配している
・タコ社長:いつも寅さんと喧嘩してるけど、本当は相性は悪くない
・源公:エース営業(寅さん)を兄貴として慕っている
たぶん、寅さんだけが独演していても「男はつらいよ」は面白くない、むしろ、マドンナ・家族・関係者があってからこそ、さらに寅さんの魅力が引き立っていると思う。
で、思ったのは企業も同じかもしれないと。金太郎飴みたいにどこを切ってもどの社員も同じマニュアル・規則に基づいて、対応・行動する企業はそれはそれでアリとは思うけど、自分としてはあまり面白くない気もする。むしろ、寅さんがいて、マドンナ、さくらがいて、博がいて、おいちゃん、おばちゃん、タコ社長、源公といった多様な個性をもつ人が共存する、こうした多様性に「男はつらいよ」の面白さを見出しました。
ダイバーシティ - 国籍、性別など関係なく差別なく採用すべき、最近はこうした風潮ですが、自分が思うにダイバーシティは結果であるべきだと思う。この人と一緒に働きたい、その人の個性を認めて、尊重する。とらやの登場人物からこうしたことを感じました。
ちょいご無沙汰しておりますが、相変わらず、元気でやっております。
さて、今週の土日、弾丸ツアーでハワイにいってきました。その目的は、一つだけで、ハワイの寿司屋「すし匠」にいくことです。前から行きたいと思ってたのですが、なかなか予約が取れず、半年ちかく前に予約してやっと体験することができました。
結論から言えば、自分の知っている寿司屋とすし匠は全然違う寿司屋と思いました。その違いを一言でいえば、「考える」ことにありそうです。すし匠は、ハワイにあっても、江戸前寿司にこだわります。ただ、江戸前寿司の本場、最近の東京は、日本中から一番良い素材が手に入るため素材だけで勝負していて「場所が良すぎて、考えない」と大将は言う。だから、すし匠はあえて食材のアドバンテージがないハワイ(もともとは西表島で開店するつもりだったとか)で勝負するのだと。
江戸前寿司のルーツは、もともと冷蔵庫がない時代、魚をどうやって美味しく長く清潔に食べさせることができるかということで、魚を酢〆にしたり、塩を入れたり、昆布で熟成させたりと、普通の魚でもひと手間、ふた手間加えることで、驚くほど味が変わります。そして、この工夫が大将の「考える」寿司と理解しました。なので、この店は本当に考えてます、カリフォルニアで獲れた小鯛を酢ではなくおぼろ酢で〆る、氷の中で10日間熟成する、とくにハワイのような南海は淡白な魚ながらも、きちんと考えて仕事をしていて、結果として、その寿司は驚くほど個性があって、体験したことのない食感で、素晴らしいものでした。やはり、「考えて」手間を加えるのが、この店の矜持と言えそうです。
そして、思ったのが、これは単に寿司だけの話ではなくビジネスそのものなんだなあと。基本、どんな会社でも、何かしらのビジネスの素材と人材があります。で、その素材が良いと、社員は工夫をせず素材に頼ってしまい、会社が傾くのは古今東西よくある話ですね。むしろ、素材が普通・劣後しているからこそ、社員がなんとか品質を上げようと工夫をすることで、発展・イノベーションが生まれる、すし匠の寿司から、この視点を学びました。うれしいことに、このすし匠で修行した寿司職人が東京でも暖簾分けして、店をオープンしているようで、ハワイはそれほどいけませんが、東京でも楽しみが増えそうです。
先日、丸の内の地下を歩いていて、たまたま、靴修理のミスターミントの前を通りました。ミスターミントは、いつものように靴修理とスペアキーの他に新しくスマホ修理というのがあって、なるほど、と思いました。
最近だとiPhoneのガラスが壊れたというのは自分も経験あるけどスマホのガラスが割れることはよくおきます。そして、わざわざアップルストアにいくよりも、近くのミスターミントで直してもらった方が、やっぱり便利です。ミスターミントにとって、スマホ修理のスキルは、たぶん、スペアキー作成、靴修理と似たようなスキルだと思う。
新規事業というと、何やら大したものかもしれない。これまで、自分がいろいろ見ていて、失敗する新規事業は”飛び石”、つまり、全く知見のない分野に参入すること、たとえば、IT受託開発会社がリゾート開発に新規参入といっても、受託開発(お客様の仕様にあわせてソフトを開発する)のスキルとリゾート開発(自分で仕掛けてトレンドをつくる)のスキルは全然違うので、うまくいかないことがおおい。ひるがえって、ミスターミントのスマホ修理、おそらく、ミスターミントにとって新規事業かもしれないけど、知見のある分野かつ初期費用もそれほどかからないので、”となり”の分野への参入といえるかもしれない。そして、”となり”へいくことはとても理にかなっていると思うのです。”となり”から”となり”へどんどん行けば、それにしたがって、ビジネスも大きくなると。
ミスターミントは上場していないので、どういう状況かわからないけど、こうした地に足をつけるという点で良い会社だと思う。そして、自分も地に足をつけて行きたいと思いました。
どのソースか忘れたけど、仕事で成果を上げるには、他者への想像力を働かせるべし、みたいなのがあり思うところがありました。
当たり前だけど、想像力は大事。たとえば、サッカーで味方にパスを出す場合、今いる場所にパスするのではなく、次に相手がどこに動くかを想像して、パスを出す。ファンタジスタと呼ばれる優秀なサッカー選手ほど、プレーにおける他者への想像力が優れていると思う。
セールスでも同じで、優秀なセールスほど、自分が売りたいものを相手に押し売りするのではなく、相手がどういう状況なのか、何を欲しがっているのかを察知して、提案していると思う。そして、自分の経験では、これは誰が売っても同じようなコモディティにこの傾向が強い。たとえば、株式セールス、トヨタの株は、野村証券で買おうが、大和証券で買おうが、全く同じ。だからこそ、相手(投資家)が何を求めているかのニーズをくみ取り、提案すると。
では、どうやってこの他者への想像力をたくましくするか。意外とこれが難しい。人間誰だって、自分が思うままに他人も動いてもらうと思っているから、他者への想像力を働かせることは結構難しい。で、思うのは、やっぱり、ヒアリングかなと。相手がどう思っているかをその都度ヒアリングする。アナリスト・コンサルタントで、ある会社の将来の業績を予測(想像)する場合、資料をもとに自分で想像するのには限界がある、だから、マネジメントにヒアリングして、想像する。
「チャレンジャー・セールスモデル」(マシュー・ディクソン&ブレンド・アダムソン、海と月社)では、営業のタイプにおいて、ハードワーカー(勤勉)、チャレンジャー(論客)、リレーションシップ(関係構築)、ローンウルフ(一匹狼)、リアクティブ・プロブレムソルバー(受動的な問題解決)のうち、相手のビジネスを理解し、双方向にコミュニケーションが取れ、顧客にアドバイスする「チャレンジャー」が圧倒的にパフォーマンスが高いという。これは上記の株式セールスと同じかもね。
というわけで、結論。何かを提案する場合、一方的に自社の製品を押し売りしてもお客さんは振り向いてくれない。むしろ、雑談をして、飲み会をして、コミュニケーションを増やして、お客さんのことを理解する、それによって、想像力がたくましくなると思うのです。
どの記事か忘れましたが、成功する人の条件みたいな記事に、「人の成功を喜ぶ人」というのがあって、なるほど、と思いました。
たしかに、自分の周りを見回しても、世の中の定義で成功している人には「人の成功を喜ぶ人」が多い気がする。まあ、これは必要条件とは言えないけど、十分条件くらいは言えるかもしれない。
で、人の成功を喜ぶというのは、やさしいようで、結構、むずかしい。やっぱり、誰だって人を押しのけて自分が成功したいし、人が成功をしているのを見ると嫉妬したくなる。だから、人の成功をあえて喜ぶのは、自分を含めて、むずかしいことだと思う。
でも、人の成功を妬んで、その人の成功を邪魔して、揚げ足を取る、これはあまりよくない。やっぱり、邪魔するにもエネルギーが必要だし、かりに、その成功者を排除したとしても、あまり良いことがない。
たとえば、あるサッカー部に40人部員がいたとして、試合に出場できるのは11名+α。試合に参加できなかった部員がレギュラー部員に嫉妬して、あれこれ工作して、その部員を外しても、チームとしては弱体化するだけで、良いことは何もない。
むしろ、たとえ、自分が試合に出られなくても、心からレギュラー選手の成功を喜ぶ、これかと。自分の経験では、こういうマインドを持った体育会系出身者(そうじゃない場合もあり)は企業に入ってもとても強い、こういう人を採用したいものです。
「山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し」、陽明学では、こうした心の浄化、無私の心構えが重要と説く。まあ、すぐには難ししいですが、人の成功を妬むのではなく、人の成功を心から喜ぶ、こうしたマインドを常に持っていきたいと思うのです。
先日、ある方からお話をお伺いして、なるほど、と思いました。
自分は全然知らなかったのですが、最近、プロレスが盛り上がっているという。
で、なぜ、プロレスが盛り上がっているかと言うと、レスラーがお客さんに歩み寄っているからと。
たとえば、プロレス公演が終わった後、お客さんとレスラーとの懇親の場所があって、レスラーからお客さんに対して、「最近どうっすか?また来てくれてありがとうございました」みたいな、やりとりがあり、レスラーは、そうした歩み寄りを全国規模で繰り返していると。ま、劇場で会えるアイドルにコンセプトは近いかもしれない。
プロレスというと、オワコンとはいかないまでも、ちょっと古いイメージがあるかもしれない。でも、レスラーが歩み寄ることで、お客さんとしては、「また、次回、彼に会いに行こう」という気になる。
それで、おもいだしたのが、先日、iPadの青空文庫アプリで、たまたま読んでいた中島敦の「山月記」。学校の教科書には必ず乗っている短編で、主人公は、自分詩を作る才能があり、「オレはスゴイ、イケてる」って思っていたものの、結局、誰にも歩み寄らない結果、虎になってしまった。
このプロレスの話と虎の話、言いたいことは同じだと思う。
どんなすごいコンテンツでも、それを見て、聞いてくれるお客さんに歩み寄らなければ、結局、独りよがりになってしまう。
で、自分の理解では、これはまぎれもなく営業だと思う。どんなダサい商品でもお客さんに歩み寄って、お客さんのために尽くすことの方が、歩み寄っていないイケてる商品よりも良いと。
というわけで、今度、プロレスにいってみようかなと思いました。
自分が証券会社にいたころ、なるほど、と思ったことです。
機関投資家のビジネスは言うまでもなく、安い価格で株を買って、高い価格で売って、儲ける。
で、どうやって安い株を見つけるか?
ある投資家いわく、それは”待ち伏せ”であると。
たとえば、東京証券取引所では3000以上の株式が上場されていて、日々、売買されている。
もちろん、トヨタとかソフトバンクといった東証一部で、時価総額が大きい企業は、一日に何百億円と売買されているので、こういったデカい銘柄でリターンを出すのは難しいという。
むしろ、投資家が注目していない会社を1年くらい前から目をつけておいて、ちょっとずつ買う、そして、何かのタイミングで注目されたときに売る。これが”待ち伏せ”です。
それで、この”待ち伏せ”先方、投資だけではなくて、ビジネスにも当てはまると思う。
ビジネスでも、流行を追うことは有効だけど、やはり、流行にはいろいろな会社がそれに飛びつく、だから、結局のところ、資本力がモノを言う世界で、大企業が優位になってしまう。
でも、モノになるかわからない、誰も注目しない分野を”待ち伏せ”する。そして、いつかその分野が注目されることで、果実を得ると。
ネタを仕込んだからといって、すぐヒットするとは限らない。だからこそ、”待ち伏せ”は有効な手段と思うのです。