スマホをめぐる陰と陽

1月 16th, 2020 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (スマホをめぐる陰と陽 はコメントを受け付けていません)

4年ぶりくらいに携帯というよりはスマホを買い換えました。

いままでの買い替えもだいたいそれくらいのペースだったのですが、今回、買い替えで大きく変わった気がしました。

ひと言でいえば、スマホがどんどん生活の中心になっていることです。

4年前であれば、機種変更して、受け継ぐのは、電話番号、メール、音楽、アプリあたりでした。

で、そこから4年、モバイルSuica、PayPayのような決済サービス、銀行のワンタイムパスワードの移行など、スマホなくしては生活に支障をきたすレベルとも言えそうです。実際、機種変更して、モバイルSuicaが止まって、復旧するまで、Suicaを使えず、結構不便でした。

さて、これをどうとらえるか?

 世の中、陰と陽があるように、良い部分と悪い部分があると思います。

 まず、良い部分は生活が便利になったことです。たとえば、最近、いわゆる「書類」を持ち歩くことが減りました。必要な情報はスマホ・PCに入っているので、紙で保有する必然性は減りました、という意味で、物理的なスペース削減効果もありますよね、これは本も同じと思います。いろいろなモノを持ち歩く必要がなく、スマホだけでよい、ミニマリストというかシンプルな生活が実現しつつあるように思います。

 逆に、悪い部分は、やはり、便利な分、依存度があがることかもしれないです。当たり前ですが、スマホは24時間365日利用できることが前提です。が、何かしらの災害等で、この「前提」が崩れた場合、途轍もなく大きなダメージになります。機種変更の間、モバイルSuicaが使えなくなったくらいでは、大きなダメージではないですが、スマホに入れていた家のカギが開かなくなった、あるいは、通信が断絶されて、連絡できなくなった、など起こりうる話と思います。

 夏目漱石の門下生でもあり物理学者の寺田寅彦(1878年~1935年)は、こうした便利なインフラに依存して、それが崩れると大きなダメージを与えることについて「天災は忘れたころにやってくる」と警鐘を鳴らしました。彼の警鐘から100年近く経過した令和のいまでも、この警鐘は有効と言えそうです。

 では、どうするか?

 やはり、我々はもはや原始時代に戻れないように、スマホはいざとなったときのダメージが大きいからやめるという選択肢はないと思います。やはり、そういう大きなダメージがあることを受け入れて利用することと思います。テクノロジーは進歩しますが、ブラックボックスにしないように努力する、これも必要だと思いました。

データサイエンス基礎講座2019<実践アナリティクス編>

10月 26th, 2019 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (データサイエンス基礎講座2019<実践アナリティクス編> はコメントを受け付けていません)

Screenshot of academy.impress.co.jp

12月12日、18日ともう5年近くもやらせていただいているインプレスさんとセミナーを実施します。
今回は、インテージさんのご協力もあり、実際のスマホアプリ接触データを利用したケーススタディを実施予定です。申し込み受付中です!

https://academy.impress.co.jp/event/datascientist201912/

テンセントとはいかなる企業か? 時価22兆円、ゲーム世界一、WeChat11億人の脅威

6月 20th, 2016 | Posted by admin in 日々の思い | 長橋のつぶやき - (テンセントとはいかなる企業か? 時価22兆円、ゲーム世界一、WeChat11億人の脅威 はコメントを受け付けていません)

Screenshot of www.sbbit.jp

連載中の世界ハイテクウオッチにテンセントの記事を寄稿させていただきました。

>テンセントとはいかなる企業か? 時価22兆円、ゲーム世界一、WeChat11億人の脅威
http://www.sbbit.jp/article/cont1/32290

ネットビジネスと論語の「近き者説び、遠き者来る」

3月 23rd, 2014 | Posted by admin in イノベーション | 経営 | 長橋のつぶやき - (ネットビジネスと論語の「近き者説び、遠き者来る」 はコメントを受け付けていません)

温故知新とはいったもので、論語を読むといつも新しい発見があります。

今回の発見は、子路第十三にあるこの一節

葉公政を問ふ。子曰く「近き者説(よろこ)び、遠きもの来る。」

葉公が政治について孔子に質問した。孔子は言う「政治を行うには民心を得ることを貴びます。ゆえに近くにいる民は己の恩沢をこうむって悦び、遠方の民は己の封を聞いて来たり附くようにすべきであります」

「論語新釈」(宇野哲人、講談社学術文庫p389)

そう、ある政治家がすばらしい政治をしていれば、そこに住んでいる人々は喜ぶ。そして、それを遠方の人が聞きつけ、そこによって来る。

これは当たり前といえば当たり前なんだけど、すごく含みがある。やっぱり、遠方の人間を直接呼ぶことはできない、まずは、近い人々を呼ぶと。

そして、ネットビジネスでも同じことが言えると思う。

最近、よく相談を受けるのは、どうやってユーザを増やすか。とくにスマホのアプリの場合、誰でもアプリをつくることができるので、企業だろうが個人だろうが同じ土俵で相撲を取らざるをなくて、結局、がんばってつくったアプリが埋もれてしまうケースが多い。

で、どうやって埋もれないようにするか?

やっぱり、「近き者説び、遠きもの来る。」しかないと思う。簡単にいえば、自分の知り合い、企業であれば取引先、など、ほんとに顔の見える近い人を呼び込み、近い人が”このアプリはいけてる”と思ってもらって、はじめて、遠方の人が聞きつけ、そのアプリをダウンロードする。だから、どんなすごいアプリでも、リリースすればすぐに遠方の人がやってくることはほとんどないと思う。

論語のこの説は政治の話だけど、その言わんとするところは政治、ビジネス、ひいては、ネットビジネスとも同じであり、まずは、自分の知っている人を口説く、それがなくては、遠方への拡散はありえない。まさに、論語を読み返して、温故知新の思いです。

「アップル vs グーグル どちらが世界を支配するのか」を読む

2月 4th, 2014 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (「アップル vs グーグル どちらが世界を支配するのか」を読む はコメントを受け付けていません)

【連載】世界ハイテク企業ウォッチや個人投資家向け投資アイデアプラットフォームLongineにGoogle, Appleのようなハイテク企業について書かせていただく機会があるので、割とこうした本は出るたびに読んでいます。

そして、今回の「アップル vs グーグル どちらが世界を支配するのか」、結論から言えば、これからのハイテク企業がどう動くかを把握するためには、ぜひ、読むべきだと思う。

本書の英語のタイトルは、「Dogfight How Apple and Google Went to War and Started a Revolution」であり、アップルとグーグルの戦争であり、本書は”グーグル・アップル戦記”ともいえるかもしれない。

なぜ、アップルとグーグルは戦争をしないといけないのか。その理由は、以下に集約できる。

アンドロイドとの闘いは、ビル・ゲイツとマイクロソフトを相手に繰り広げた一九八〇年代の闘いとは似ていないとジョブズは言ったが、アップルの内外の人間は口をそろえて、似ているという。アンドロイドとiPhoneの闘いは「プラットフォーム戦争」だった。プラットフォーム戦争は勝者の総取りになりがちだ。勝者が市場シェアと利益の七五パーセント以上を手にして、敗者をビジネスを続けることすらおぼつかなくなる。
(本書p182より)

まず、このスマホのプラットフォーム戦争で勝ったのは、アップル。当時、キーボード付きが当たり前のスマホ市場にタッチパネルという斬新なプロダクトで一気に市場シェアを獲得した。ただし、iPhoneのシェアが高まると、iPhoneに対抗したいと思うメーカーも増えてくる、そして、そのメーカーのニーズを取り込んだのがアンドロイド。

iPhoneに対抗したかったメーカーとキャリアは、<ドロイド>の成功を見て、アンドロイドがいちばんの選択肢だと思った。ルービンはそのチャンスを最大限に活かし、二〇一〇年のうちに、たたみかける勢いでソフトウェアの大きな更新を三回おこなった。同年末には、ドロイドのような爆発的なヒット商品のほかにも、HTCの<イーボ4G>やサムソンの<ギャラクシーS>なども加わっていた。全体で200種類近いアンドロイド携帯が50か国で売られ、世界中のキャリアとメーカーが何百万ドルというマーケティング予算をアンドロイド製品につぎこんだ。
(同書p169より)

iPhoneをパクッたアンドロイドについて、スティーブ・ジョブズが猛烈に怒り、アンドロイドを搭載しているメーカーを訴えたのは記憶に新しい。とはいうものの、現実としては、

一方、二〇一三年なかばの時点で、グーグルとアップルの携帯プラットフォーム戦争は、明らかにグーグルが優勢になっている。
(同書p280より)

というようにグーグルが優勢になっている。結局のところ、プラットフォームとしてのアンドロイドのほうがより多くのユーザー・メーカーに支持されているといえるかもしれない。

とはいうものの、Windowsがかつては盤石といわれながらも、スマホにおいて苦戦しているように、スマホから別のデバイスに変わったとき、また、新しいプラットフォーム戦争が起きると思う。そして、その時はそれほど遠くないのかもとも思いました。

いずれにして、グーグル、アップルがどう戦ったのか、いろいろ考えさせられる本です。

Twitter,Facebook,Linkedinに起きている10の最近の変化

1月 28th, 2014 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (Twitter,Facebook,Linkedinに起きている10の最近の変化 はコメントを受け付けていません)

USのオンラインメディアFastCompanyで、”10 Big, Recent Changes To Twitter, Facebook, And Linkedin You Should Know About ”(Twitter, Facebook, Linkedinにおきている10の最近の変化)として、10の変化を上げている。今後、どう変わるかを見極めるのに役立ちそうなので、アップデートします。

1.Twitter rolls out new design - Twitterがモバイルにあわせた新しいデザインを導入。左サイドメニューからナビゲーションができるようになった。

2.Twitter emphasizes images even more – Twitterが画像をさらに強調するようになった。

3. Facebook changes its algorithm–again – Facebookがアルゴリズムを再び変更。Facebookha,ニュースフィードのランキングアルゴリズムを変更。とくに、メディアからのクオリティが高いニュースを優先的に表示するように変更。その変更理由について、Facebookの発表では、

Why are we doing this? Our surveys show that on average people prefer links to high quality articles about current events, their favorite sports team or shared interests, to the latest meme.
(なぜ、こうした変更をするのか? 一般的なユーザは、好きなスポーツチーム、興味のあること、などに対する質の高い記事を好む傾向があるという調査結果が得られた

という。

4.Twitter adds photos to DMs - TwitterのDM(ダイレクトメッセージ)に写真を入れられるようになった

5.Twitter adds promoted accounts to mobile timelines - Twitterのモバイル版のタイムラインにプロモーションアカウント(広告用アカウント)を入れることができるようになった。

6.Facebook and Twitter help advertisers measure conversions – FacebookとTwitterでは広告主がコンバージョンを計測しやすくなった。
 Facebookでは、”measurement partner”と呼ばれる広告主が、カスタムオーディエンスを送信し、Facebook上でキャンペーンをし、Facebook上でその効果がわかるというもの。カスタムオーディエンスについては、3つのイノベーションで“復活”するフェイスブック、その収益力は本物か?に書いたのでご参照ください。

 Twitterも同じようなアプローチで、1.Twitterのプロモーションアカウントでプロモーション、2.ユーザがそのプロモーションを通じて商品を購買、3.どのTwitterユーザが購買したのか、広告主はコンバージョンレポートで閲覧することができる、というもの。

7. Twitter offers tailored audiences to advertisers - Twitterがテイラーメードの広告を提供
 5.に似ているアプローチで、あるTwitterユーザが、ハワイのホテルのウェブサイトを見るとする。そのウェブサイトに広告を表示するアドパートナーはTwitterに、そのTwitterユーザがハワイのホテルのウェブサイトを閲覧していることを伝える。そして、そのユーザのTwitterタイムラインに、そのホテルのプロモーションツィートを表示する仕組み。

8.LinkedIn announces Showcase Pages for companies - LinkedInが企業向けにショーケースページをオープン
 いってみれば、Facebookの企業ページのようなイメージのショーケースページを作ることができるようになった。

9.Facebook updates its Page Composer - Facebookがページコンポーザーを更新
 ある特定の時間にポストできるスケジュール機能、複数の写真を一度に表示される機能など追加。

10.Twitter adds search filters on mobile - Twitterはモバイルでのフィルター検索機能を追加
 モバイルでの検索機能で、Phone,Videoなどのフィルターを追加。

総じていえば、かつて、Facebookが上場したときに、モバイルのマネタイズどうすんの?という話で、かなりリソースを投じて、モバイルのマネタイズを実現したように、今は、Twitterが、様々な手段を使って、マネタイズを強化しているといったところ。そういう意味で、メディアとしてのTwitterが盛り上がってくるのかもしれません。

ベトナムベンチャー企業訪問記3 Hub IT & Shoppie

1月 16th, 2014 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (ベトナムベンチャー企業訪問記3 Hub IT & Shoppie はコメントを受け付けていません)

Hub ITは、ベンチャー企業ではなく、ベンチャーを支援するインキュベーションセンターです。創業者のBobby Liu氏はもともとシンガポールにてベトナム投資をされていた方で、今年、ハノイでスタートアップ向けのインキュベーションプラットフォーム hub.ITをスタートさせました。

hub.ITの目的は、ハノイにスタートアップの“エコシステム”を作ることです。具体的には、定期的に“ピッチイベント”を実施し、スタートアップを志すハノイの学生・事業家が自身のアイデアをプレゼンします。

そして、その中から有望と思われるアイデアをサポートすべくhub.ITの施設を半年間無料で利用、経営アドバイス、場合によっては、マイノリティ出資を受けることができます。そうしたインキュベーションをへて、巣立った企業が成功し、hub.ITの新しいスタートアップを応援するというエコシステムです。

Liu氏によれば、ベトナムのスタートアップとしてアクティブなエリアは、1.ソーシャルメディア、2.Eコマース、3.モバイルといったコンシューマー向けサービスであり、B2Bについてはほとんどやっていないとのこと。

 前述のように、ベトナムにおいて経済の中心はホーチミンですが、なぜ、ハノイでスタートアップ支援を始めたのかという問いに対して、“ハノイは大学などの教育機関もあり、スタートアップを目指す良い人材がたくさんいる”と指摘します。

前述のhub.IT内で新しいスマホサービスを提供しようとしているのがShoppieです。Shoppieは、一言でいえば、“モバイルクーポン”で、 Shoppieの創業者Dao Thanh Tuyen氏は、2013年このサービスを立ち上げ、6月にはHanoi Startup Weekend Awardを獲得。現在は、iPhone版、Android版のアプリをリリースしました。現在は、10名程度の人員で、アプリの改良、マーケティング等を実施しています。

 Foursquareのように、Shoppieに対応している店でチェックインし、商品を購入すると、pie(ポイント)が付与される、いわゆる、ポイントサービスアプリです。現状では、GPSを利用して位置測定をしているものの、創業者のDao Thanh Tuyen氏によれば、BTLE(Blouetooth Low Energy、いわゆるiBeacon)を利用して、ユーザが店舗に入ったら、push配信を実現する仕組みをサポートする予定です。

 現状では、ハノイの一部の店舗 (AK Club, ALCADO, HICCUP, LOVE’S CREPE, BOO FASHION, X-FACTORY)でShoppieを利用することができますが、2年間のうちにベトナムのハノイ以外にも拡大、さらには、ASEAN地域への拡大する予定です。

shoppie: http://shoppie.com.vn/

hub.ITオフィス

ベトナムベンチャー企業訪問記1 ベトナム

1月 8th, 2014 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (ベトナムベンチャー企業訪問記1 ベトナム はコメントを受け付けていません)

はじめに

 2013年12月16日~18日にかけて、ベトナム社会主義共和国ハノイ市に訪問し、ハノイ市のIT企業の経営者に会う機会を得ました。ここでは、ベトナムハノイIT企業訪問記として、実際に訪問させていただいた会社の状況、ひいては、ベトナムIT動向を記したものです。当社としては、こうした試みが、ベトナムベンチャー企業の活性化、日本からのベトナムへのアテンションの増加に繋がることができれば幸いです。なお、本文は当事者のヒアリングに基づいた内容に基づいており、一般統計と整合性が取れない可能性がある点、ご留意ください。

ベトナムのIT企業の状況

 ベトナムの都市構成としては、経済の中心はホーチミンであり、政治の中心はハノイ。同2都市が政治・経済の中心を担っています。都市部から離れると、田園風景が広がっており、ヒアリングによれば、“ベトナムのほとんどの層が農業で生計を立てている。ただし、最近ではハノイ、ホーチミンへの移住が急増している”とのこと。

 (独)労働政策研究・研修機構によれば、ベトナムにおける都市部人口が全人口に占める割合は1989年の20%から2024年にかけて35%まで拡大の見通し(*1)。実際、ハノイでもバイク・車が街中にあふれており、何度も渋滞に遭遇しました。ハノイ市でも、人口急増に対応するために都市部の拡張を計画しており、将来的には、道路敷設によってハノイとその衛星都市を繋げるとのこと(*2)。

 農村部からの人口が都市部に急速に流入するのは、1950~60年代の日本と似ているのかもしれませんが、ITという点では他のアジア諸国には引けを取らない印象を受けました。ハノイの街中、さらには、ヒアリングによれば、農村部においても、アンドロイド端末を保有し、電話・メッセージ・アプリを利用しており、総務省のデータによれば携帯電話の普及率は143.4%(*3)とプリペイドが中心ながらも広く普及しています。

 こうした誰もが使う携帯電話向けにビジネスを展開しようとする企業も多く、今回訪問したIT企業の多くも携帯電話向けのサービスを提供しており、新規にスタートアップする企業も増えています。

そのスタートアップを支えるベンチャーキャピタルも活発で、今回訪問したIT Hub(クラウドファンディング形式でスタートアップ企業をサポート)はその一例であり、それ以外の大手VCとしてIDGベンチャーズ(*4)、VI Group(*5)などがあります。

 なお、日本のVCの場合、IPO(新規株式公開)が一つのイクジットとして成立しますが、ベトナムの場合、ホーチミン証券取引所ならびにハノイ証券取引所ともに歴史が浅いこと、ならびに、上場企業の業種が銀行・製造業などが主でありIT企業はほとんどないことから、IPOによるイクジットは現実的ではなく、VCによる企業統合、他社もしくは他国(シンガポール、日本など)への売却が一般的となっています。

 ベンチャー企業が増える一方で、国有企業あるいは元国有企業の規模も大きく、たとえば、IT企業では、もともと科学技術省傘下で2002年株式会社化されたFPTベトナムは、モバイル、ソリューション、オフショア開発など総合的に手掛けており、高い市場占有率を持ちます。

(*1)http://www.jil.go.jp/foreign/jihou/2003_11/vietnam_01.htm
(*2) http://www.hotnam.com/news/100316020957.html
(*3) http://www.soumu.go.jp/g-ict/country/vietnam/detail.html
(*4) http://idgvv.com.vn/en/
(*5) http://www.vigroup.com/en/index.htm

ハノイの風景

「アプリの街」作者ぺん太さんインタビュー 【Longine】

8月 1st, 2013 | Posted by admin in お知らせ - (「アプリの街」作者ぺん太さんインタビュー 【Longine】 はコメントを受け付けていません)

先日紹介したLongineに2回にわたって「アプリの街」作者ペン太さんのインタビューを掲載していただきました。

アプリ開発の黎明期から開発をはじめたペン太さん、アプリ開発への思い、作者の想像を超えたコミュニティの広がり、スマホによるアプリ開発の変化など、たくさんの話が満載です。

1週間フリートライアルできるので、ぜひ、ご覧ください。

たったひとりで200個以上のケータイアプリを開発―「アプリの街」作者ぺん太さんインタビュー(第1回)

たったひとりで200個以上のケータイアプリを開発―「アプリの街」作者ぺん太さんインタビュー(第2回)

グルーポンとロケーション・モバイル

6月 30th, 2013 | Posted by admin in イノベーション | テクノロジー - (グルーポンとロケーション・モバイル はコメントを受け付けていません)

前のエントリーでロケーション・モバイルが広がっていることを紹介したけど、もうひとつ最近思っていること。

それは、最近のグルーポン、英語版のグルーポンのメールを毎日受け取っているけど、たとえば、IT University Online – Online Deal(MSオフィスのトレーニングコース)のように、一回受けたら終わりのモノが多い。

これって、もともとのグルーポンの思想と違ってないか?というのが、最近、思っていること。

自分の理解では、グルーポンのもともとの思想は、”ローカルのプラットフォーム”、近くのレストランのクーポンをグルーポンのサイトで購入し、最初は割安で試せるけど、次からは常連となって、そのレストランの長期の収益に貢献する。グルーポンとしては、グルーポンでクーポンを購入する顧客にとっては、”近くにいい店を発見した、今後、友達を連れていってみよう”と次のきっかけになり、レストランとしても、新規顧客開拓になり、そして、グルーポンとしてもクーポンを購入してもらえるので、全員ハッピーになれる、理想的なビジネスモデルのように見える。そして、この”ロケーション・モバイル”という文脈からは、グルーポンほどふさわしいプラットフォームがないように見える。

でも、実際、グルーポンは、たしかに、地域にあわせたクーポンもあるけど、やはり、”1回きり”が多いようにみえる。

自分の理解では、結局のところ、グルーポンは“安売り”だからだと思う。安売り自体は全然悪くない、むしろ、同じもので値段が安ければ当然安い方を買うべきだと思う。

でも、グルーポンに掲載されているモノは、すべて安いとなると話は別だ。

レストランの場合、最初は安いかもしれないけど、次にいったら同じ値段で提供できるわけではない。安さだけを求めたら、顧客サイドとしても、”高いなあ”と思ってしまう。

そして、レストランとしても、ファミリーレストランのようなチェーン店は別だけど、”ウチは安いから来てほしい”と思うレストランはそれほどないはずだ。そして、安くしようとしたら、規模を拡大して、仕入れコストを安くするみたいな話になるので、結局のところ、ファミリーレストランに収斂すると思う。

そう考えるとグルーポンという仕組み、”安い”を目当てに購入する顧客・運営サイドと、安い以上のモノを求める店舗サイドとの間にギャップがあるように思う。だから、オフィス講座のような”1回きり”もしくは”在庫処分セール”が主流になるんじゃないかと。それはそれで、クーポンサイトの一つの歩む道かもしれない。