今日、ブラジルワールドカップの決勝が終わった。
現地開催のブラジルが優勝、という元々の下馬評のなか、ブラジルはドイツに惨敗。
ブラジルを破って勢いにのったドイツがそのままの勢いでアルゼンチンを破った、といったところだろう。
そんな中で、思ったのは、”センス”。
センスは、日常よく使う言葉で、”あの人は数学のセンスがある”あるいは、”あの人のファッションセンスは素晴らしい”
など、など、その人の持っている能力の高さを褒める、あるいは、
”彼は、経営のセンスがない”
などと、否定にも使われる言葉。
そして、この”センス”に共通しているのは、どちらかといえば、学習して身に付くというよりも、先天的・生まれつき、のようなものだと思う。
この”センス”とワールドカップ、それを結びつけるのは、ドイツが優勝してからのアクション。
ワールドカップでドイツが優勝したとき、2つのアクションが考えられる。
まず、一つは、”ま、ドイツが優勝したけど、ウチは関係ない”と突き放すタイプ。
もうひとつは、”ドイツが優勝したので、人々のドイツに対する関心が高まっている、だから、ウチの商品のうちドイツ製品をワールドカップ優勝セールとして売ろう”というタイプ。
実際に、今日のダイレクトメールでも、いくつかの店舗では、”ドイツ優勝セール”というメールが届いたので、後者のような考え方をする人は少なからず存在する。
で、”センス”があるのは、前者か? 後者か?
これは言うまでもなく、後者の方がセンスがあるだろう。もちろん、ドイツ優勝セールだからといって、本場ドイツならいざ知らず、日本では売上が倍になることはないだろう。
でも、人々の関心はドイツにあると、嗅ぎつけ、そのニーズにあった製品・サービスなどを提供する、これができる会社とできない会社ではやはり差が出る。
というのは、やはり、ビジネスでは、お客さんがあって初めて成り立つ、だからこそ、刻一刻と変化するお客さんのニーズを嗅ぎつけ、提供する、これは言うまでもなく重要。そして、こうやってお客さんのニーズを嗅ぎつけ、提供できる人は、”ビジネスのセンスがある”と言えるかもしれない。
という意味で、この”ビジネスのセンス”は、先天的・生まれつきではないと思う。
むしろ、”センス”(検知する)の文字通り、自分の環境で起こっていることを、検知(センス)して、その環境に対応したモノを提供する、これをできる人が”センスがある”人なんだと思う。
で、タイトルに戻って、センスを磨くにはどうするか?
結局のところ、検知する力を上げるということだと思う。
ワールドカップでドイツが優勝したように、世の中では、毎日毎日いろいろなことが起きている。
そして、いろいろなことから”検知”して、自分が提供できるモノに結びつける、この繰り返しによってセンスが磨かれるのだと思う。
という意味で、自分の知っている会社で、毎日、社員に日々の出来事と自社のサービスを結びつける作文を課している会社がある。
なんで、そんなことやるのか?と疑問に思ったけど、これは”センスを磨く”有効なトレーニングだと思う。
というわけで、毎日起こっていることを検知して、自分の提供できるモノに結びつける、これがセンスを磨く方法だと思うのです。