さて、21年のスタートは何といっても箱根駅伝です。年明けの箱根駅伝から年末の有馬記念までが自分のなかでの鉄板のスポーツ観戦のルーチンなので、箱根駅伝は毎年外せないです。
やはり、箱根駅伝は、往路復路の優勝という点はもとより10位までのシード権争い、そして、繰り上げスタート、今回も慶応が出場できないのは残念ではありますが、いずれにしても、すべてが見どころ満載で、日本が誇る素晴らしいスポーツだと思います。
とくに、今年はコロナ禍もあり、大学・選手にくわえて運営サイドの方が開催すべきか中止すべきか、非常に迷われたと想像します、甲子園も中止でしたしね。でも、できるだけ沿道での応援は控えてほしいという強いメッセージのもと、開催を決断し、97回のタスキを繋いだ運営サイドに改めて感謝したいと思います。
そして、今年も見どころが満載でした、創価大学が10区で2位に3分以上差をつけて、独走、総合優勝かと思いきや、まさかの駒沢が大逆転、見応えがありましたね。あとは、青山学院ですよね。復路は12位からスタートでまさかとは思いましたが、安定した走りで総合4位、復路優勝、素晴らしかったです。
さて、スポーツの世界に「たられば」はご法度ですが、1箱根駅伝ファンとして「たられば」は想像したくなるものです。で、今回の「たられば」、もし、往路3区で青山学院の絶対エース神林選手が出走していたらどうなっていたか?と。神林選手、12月に疲労骨折が判明して、原監督はそれでも走らせたかったようですね。もちろん、無理は禁物で、それがたたって故障する可能性もあるかもしれませんが、往路でもいい結果につながったのではないかと想像します。
で、職業柄かもしれませんが、、自分はこうしたスポーツを組織運営、すなわち、マネジメントに置き換えたくなるタチでして、今回の神林選手の件、組織運営、マネジメントにも大いにありうる話と思いました。
駅伝チームでもどんな会社でも「この人が支えている」という絶対エースはどこにでもいるものです。会社だと、売上のx割を稼いでいる人、会社のことなら何でも知っている人あたりが絶対エースですよね。で、こうした絶対エースがいなくなると、当たり前ですが、会社のパフォーマンスは落ちます。
ただ、会社の場合、基本はゴーイングコンサーン、すなわち、誰がいようがいまいが継続することが前提になっているので、組織運営、マネジメントの仕事は、絶対エースがいなくても会社がきちんと継続する仕組みを作ることだと思います。これは言うは易く行うは難し、の典型で、これは自分も散々苦労していて、なかなかできませんし、まあ出来たら苦労しないですよね。
で、結論、箱根駅伝も組織運営も絶対エースに頼りがちですし、これは仕方ないことでもあります。ただ、絶対エースを頼らないでどう組織を運営、勝てるチームをつくるか、来年の箱根駅伝はこんな視点から見てみたいと思いました。