ここ6年近く、データサイエンス・AIに関する研修を手掛けてきました。
単に研修をしてノウハウを教えるというよりは、「データをもとに考える」こうしたスキルを涵養するのが最大の目的です。
で、昨今のコロナ禍により、今までは教室で実施してましたが、オンラインへの移行が増えてきました。
このページにまとめています。 データサイエンス・AI研修事業について
ここ6年近く、データサイエンス・AIに関する研修を手掛けてきました。
単に研修をしてノウハウを教えるというよりは、「データをもとに考える」こうしたスキルを涵養するのが最大の目的です。
で、昨今のコロナ禍により、今までは教室で実施してましたが、オンラインへの移行が増えてきました。
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さて、後半です。前編の「原典にあたるべし」、それで思うのが今回のコロナ禍です。今回の、コロナ禍は、日本を含めて世界中にロックダウン・自粛と大きな影響を与えています。こうしたロックダウン・自粛でどう我々は過ごすべきか?いろいろな議論があると思いますが、前編にも続く「原典にあたるべし」。このコロナ禍でどうすべきか、やはり、原典にあたるべきかと思いました。
企業にとってミッションは原典ですが、日本国民にとって、「原典」は「憲法」ではないかと、先日ミッションを考えていたときに、つらつらと思いました、法律は門外漢ですが、憲法が基準になるべきと思います。
で、憲法だと、第25条で、国民の【権利】と【義務】を規定しています。まず、すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む【権利】を有する。一方で、【義務】は、第25条(2)国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。自分なりに解釈すると、国民は豊かに生活する権利がある一方で国は国民に豊かな生活をサポートする義務があると。
この権利と義務のバランスは、いわゆる、正義・フェアとは何か?という話で、マイケル・サンデル教授は「これから「正義」の話をしよう」にて、こう指摘しています「ある社会が公正かどうかを問うことは、われわれが大切にするものー収入や財産、義務や権利、職務や栄誉―がどう分配されるかを問うことである。公正な社会ではこうした良きものが正しく分配される。」、そして、その分配のアプローチは「幸福の最大化、自由の尊重、美徳の涵養」と説きます。
さて、前編の「ミッション」に話を戻します。自分の理解では、この「ミッション」は3つめの「美徳の涵養」に近い話と思います。美徳(virtue)は、なかなか訳しにくいのですが、いわゆる判断基準みたいなもので、「日本人らしいか?らしくないか?」といったところでしょうか。で、最後に結論、あくまでも私見ですが、100%公正はないですが、今の日本では比較的公正に分配されていると思います、そして、静かにStay Homeをする、それが「らしさ」のように思えてなりません。
もう、だいぶ前の話ですが、かつて大学・大学院でインターネットの研究活動に従事していました。最初に、研究室に配属されたころは、何が研究なのか、全くわからず、五里霧中の日々でした。そのなかで、救われたのが、ある方にアドバイスいただいた「どんなことでも原典を調べるべし、そこから新しい発想が生まれる」と。いわゆる、温故知新ですね。たしかに、たとえば、300年前先人が考えたこと、今、我々が考えたこと、そこまで人類は進化していないので、結局、我々が考えることは300年前とたいして変わらないかもしれません。
ただ、その当時のアドバイスから、どんなときも原典に当たるように心掛けてきました。とくに、その原典の重要性を感じたのが、自分が企業のバックオフィス、いわゆる、総務・経理・財務・法務・経営管理・労務等などの実務を担当したときです。自分にとって、こうした実務一つ一つ、たとえば、経理であれば仕訳伝票を起こす、総務であれば備品を発注する、ホント大したことないかもしれないですが、その一つ一つがとても重要と思っていて、ただ、「何を基準に優先度をつけるべきか?」、プライオリティ付けを迷っていたときがありました。そうしたときに思いだしたのが、「原典にあたるべし」です。
会社にとっての「原典」は、「会社として何をやるべきか?」、いわゆる、ミッション(志=自分ごととして、社員一人一人がやらなければいけないこと)と思います。そして、このミッションというのは、社員一人一人が「何をやらなければいけないか、さらに、何をやるべきでないか?」という判断基準と理解しています。
この何をやるべきで、やるべきでないか、判断基準のたとえは難しいのですが、自分がハラオチしたのは、慶応大学の場合、意思決定をする際「慶応らしいか、どうか?」を判断基準にすると言います。自分の理解では、慶応のミッションは福澤先生の「あらゆることから学んで、勉強して、それを活かす(実学)」という精神に対して、極端ですが、「勉強しなくても何もしなくてもお金儲けできます」というのは、やっぱり「らしくない」ですよね。
さて、話に戻ると、「原典を調べるべし」、会社にとってはミッション、明文化されてないかもしれないですが、「何をやるべきか、やらないべきか?」、これが原典の判断基準であり、そうした判断基準が実務まで落ちている会社は強いと思うのです。ただ、これは会社だけではなく、いろいろな話に通じると思いました、それは後半に続きます。
さて、Stay Homeも3週間が過ぎようとしています。もともと、自分は毎日のルーティン、とくに、ほとんどないですがたとえ前日2次会で午前様になっても、6:00に朝起きて、新聞(最近は電子版)を読んで、朝ご飯食べて、朝ドラ見て、風呂入りながら本を読む、というパターンを10年近くキープしているので、場所がどこだろうと、日々の生活はそれほど変わっていないかもしれません。
でも、一つ変わったのは、コミュニケーションの「主従関係」が変わったこと。これまでは、対面が「主」でテレカン・リモートが「従」でしたが、最近は、テレカン・リモートが「主」で、対面は「従」というより、ほとんどありません。ただ、主従関係が変わったとしても、結果は変わらない気もするので、今後も自分にとって、この「主従関係」の逆転は良いきっかけですし、この現状を受け入れて、楽しんでいます。
で、思うのは、現状でテレワーク不可とか、ハンコのために出社するとか、対面を「主」とする企業は結構いまでもありますよね。まあ、仕方ないところもあると思いますが、柔軟に「主従関係」の変化を受け入れてもいいかなあ、とも思います。
閑話休題、自分の座右の書の一つが新渡戸稲造の「武士道」です。いまから、120年ほど前、日本をほとんど知らない欧米人から「日本は宗教もないのにどうやって規律を保っているのだ?」という問いに、彼は武士道にその規律のルーツがあるとします。自分なりに理解すると、そのポイントは「静かに運命を受け入れること」。いま、起きていることに対して、決して抗うことなく、静かに受け入れる(不可避に対する静かなる服従)。
さて、現状のコロナ禍、そして、それを一日も早く終息するには一人一人がStay Homeして隔離することであり、不可避な運命を抗わずに、静かに受け入れる、こうした態度で臨みたいと思います。新渡戸稲造の「武士道」から120年、世の中は大きく変わりましたが、こうした規律は守っていきたいと思います。
Stay Homeということで、リモートワークの合間にいろいろな本との邂逅があり、「ホンダ イノベーションの神髄」(小林三郎著、日系BP)もその一つです。BOOK OFFでたまたま見つけましたが、とても勉強になりました。
本書の著者は、ホンダ入社後、1980年代後半、当時、まったく注目されていなかったエアバックを企画・開発し、世に送り出した方。エアバックはいまでこそデフォルトですが、当時は本当にやるのかと社内でも懐疑があったといいます。で、そうしたなかで、世の中にないモノを生み出す、いわゆる、イノベーションを実現しました。
さて、この本を読んで、先月、バリュークリエイトの三富さんに教えていただいた「ワクワクとデキル」のフレームワークがキレイに当てはまると思いました。自分のハラオチした内容をシェアします。三富さんありがとうございました。
で、自分の理解では、この「ワクワクとデキル」の最初の「ワクワク」は論語、理念、志、♥。縦軸に、この「ワクワク」とすると、ホンダの場合、その「ワクワク」の最大値はおやじ、すなわち、創業者である本田宗一郎です。彼は3つの喜び(買う、売る、創る)、人間尊重(自立、平等、信頼)を社是とし、これを追求します。
そして、横軸は「デキル、ソロバン」、それは、おやじのワクワクを実現する仕組み、スキルです。具体的には、a)高い自由度(学歴無用)、b)熱い議論(ワイガヤ、立場を関係なく2日3晩一つのテーマで議論)、c)本質的な議論(A00 本質的なコンセプトを一言で表現)など。
ワクワクとデキル、その順位は、最初にワクワク・論語で、次にデキル・ソロバン。ホンダの場合、おやじのワクワク・論語が来て、次にそれを実現するデキル・ソロバンと思いました。
本書が出版されたのが2012年、それからホンダがどうなったのかわかりませんが、これはホンダの話ではなく、ワクワク・論語とデキル・ソロバンのバランスをどうとるか、どの会社でも同じ話だと思いました。
システム開発界隈で話題になっている本、読みました。日経コンは、アナリスト時代にお世話になったり、知り合いの筆者の方がいらしたり、自分にとってやや近い存在かもしれないです。
IT業界のサグラダファミリアと揶揄されたみずほ銀行の次世代勘定システム、35万人月、4000億円半ば、スカイツリー建築費の七本分というとてつもないリソースを投入して、2019年7月にようやく完了しました。たしか、10年くらい前、自分がアナリストのときも、みずほ次世代案件とかあったので長かったなあという気がします。
なぜ19年もかかったのか、自分の理解では、最初の第一勧業銀行、興銀、富士銀の経営統合のときのボタンの掛け違いが大きいと思う。当時の3行のトップはシステムについて「現場で調整してくれ」という話で方向性はありませんでした。で、現場で調整すると「ウチのシステムの方が進んでる」、「いやいや、ウチのシステムの方が業務にあってる」など機能論に終始して、結論がでず、迷走。たらればですが、トップが「これでいく」とトップダウンの方向性があれば違った結末になったと思います。これはみずほだけではなく、いろいろなところにあてはまる教訓だと思います。
で、この本、みずほの次世代システム開発の迷走ぶりを一方的にディスるだけではなくて、次世代システム「MINORI」の概要、API連携、SOAによる疎結合あたりも取り上げていて、良い意味でも悪い意味でもフェアですね。ただ、一つあればよかったと思ったのが、今後の銀行システムがどうあるべきか、骨太の議論があってもよかったなあと。
とくに最近はフィンテック勢の躍進が目覚ましく、銀行しかできないことがだいぶ減ってると思う。たとえば、給与振り込みも今は実現してませんが、そのうち、PayPay口座に入金みたいなこともできるはずだし、たしか、中国はもうできてますよね。海外送金も銀行経由でなくてもだいぶ実現しつつあるし、コストも安いですしね。
「人が育った」というのがこのプロジェクトの成果ということですが、育った人を活かすのが今後の課題・チャンスなんでしょうね、やっぱ、会社が魅力的じゃないとフィンテック勢にうつってしまうし。みずほを含めて銀行がどう新しい勢力と競争・共存するのか、そして、 他山の石以て玉を攻むべし、このみずほの教訓が自分にも大いに学ぶところがありそうです。
代替肉とは何か?ビヨンドミートは何がすごい? 世界で進む脱肉ビジネスをひも解く
いつもお世話になっているSBBITにビヨンドミートの記事を寄稿させていただきました。最近よく聞く代替肉のリーディングカンパニーです。
0から1を生み出す、これからも様々な試練はあると思いますが、この会社であれば乗り越えることができると思っています。
先日、ある方と話をしていて、スポーツの世界で常勝監督のような結果を出している監督・コーチに共通しているのは、選手を「全力」にさせること、という。
これは納得感があって、会社でもそうですよね。社員全員が「全力」で取り組んでいる会社はだいたい結果を残しているし、派閥争いとかで全員が全力を出していない会社は業績に結び付いていない傾向があると思います。まあ、どの会社というわけでなくて、あくまで一般論ですが。
で、次のポイントはどうやったら「全力」を出すことができるか?ということで、ここのところ、つらつら考えていたなかで出会ったのが「1兆ドルコーチ」です。
アメフトのコーチ出身のビル・キャンベルは、アマゾン、アップル、グーグルなど名だたる会社のコーチを務め、その彼の教えを説いた本で、とてもよかったです。で、最初のどうやったら「全力」を出せるか?という点だと、こう指摘しています。
「さまざまな利害をまとめ、意見のちがいは脇に置いて、会社のためになることに個人としても集団としても全力で取り組む「コミュニティ」として機能するチームだ。人は、職場の協力的なコミュニティの一員と感じると、仕事に対する意欲が高まり、生産性が上がることが、研究により示されている。」(p50)
まあ、ざっくりいうと、コミュニティということなんだと思います。たしかに、上司が部下に一挙手一投足、指示するケースだと、部下は大抵イヤになって、仕事に対する意欲はあんまり高まらないですよね、もちろん、例外はありますが。結局のところ、このコミュニティを作るのが一番難しいわけですが、こうしたことを気にするか、気にしないかで大きく変わる気がします。というわけで、「全力」というのは簡単なようで、奥が深く、自分も「全力」を出すチーム作りに貢献できればと思いました。
さて、確定申告のシーズンがやってきました。自分はかれこれ10年くらい自分で確定申告をやっています。今年もやりました。
たまに確定申告のことを話すと、「それって、税理士に頼むもんじゃない?」という見方が意外に多い気がします。世代の違いもあるのかもしれないですね。まあ、自分の場合、学生のころアルバイトをしていて、勤労学生控除で母親に確定申告してもらったので、確定申告=個人でやるものという刷り込みもあるように思います。
で、個人的には、所得の多寡はともかくとして、確定申告はできる範囲では自分でやった方が良いと思ってます。というのは、自分がどれだけ税金を納めていて、それがどう活用されるのか、身をもって体感できるからと思います。たとえば、所得の10%は住民税として控除されますが、その住民税がどう利用されるのか、結構、気になります。という点で、自分で税金の使い道を決めることができる「ふるさと納税」もよい制度ですね。
「餅屋は餅屋」という言葉があるように、専門分野については専門家に任せた方がよい場合もあります。たとえば、会計であれば企業の決算も自分でできますが、償却資産の取り扱い、欠損金の取り扱い、繰延資産など、このあたりは自分でやるのはシンドイので税理士・会計士は必要と思います。が、確定申告の場合、まず、やってみる、こうした踏み出す力が必要な気がします。
<機械学習やデータ解析を実施する方のための>データの前処理ノウハウ
3月25日に情報機構さんにてセミナーを実施します。タイトルは、<機械学習やデータ解析を実施する方のための>データの前処理ノウハウ
これまで機械学習・データサイエンスのセミナーを実施してきましたが、そのなかで、モデルを作る手前の前処理が重要であり、その前処理について触れます。
ぜひ、ご参加ください。