他者への想像力

7月 3rd, 2016 | Posted by admin in 長橋のつぶやき

どのソースか忘れたけど、仕事で成果を上げるには、他者への想像力を働かせるべし、みたいなのがあり思うところがありました。

 当たり前だけど、想像力は大事。たとえば、サッカーで味方にパスを出す場合、今いる場所にパスするのではなく、次に相手がどこに動くかを想像して、パスを出す。ファンタジスタと呼ばれる優秀なサッカー選手ほど、プレーにおける他者への想像力が優れていると思う。

 セールスでも同じで、優秀なセールスほど、自分が売りたいものを相手に押し売りするのではなく、相手がどういう状況なのか、何を欲しがっているのかを察知して、提案していると思う。そして、自分の経験では、これは誰が売っても同じようなコモディティにこの傾向が強い。たとえば、株式セールス、トヨタの株は、野村証券で買おうが、大和証券で買おうが、全く同じ。だからこそ、相手(投資家)が何を求めているかのニーズをくみ取り、提案すると。

 では、どうやってこの他者への想像力をたくましくするか。意外とこれが難しい。人間誰だって、自分が思うままに他人も動いてもらうと思っているから、他者への想像力を働かせることは結構難しい。で、思うのは、やっぱり、ヒアリングかなと。相手がどう思っているかをその都度ヒアリングする。アナリスト・コンサルタントで、ある会社の将来の業績を予測(想像)する場合、資料をもとに自分で想像するのには限界がある、だから、マネジメントにヒアリングして、想像する。

 「チャレンジャー・セールスモデル」(マシュー・ディクソン&ブレンド・アダムソン、海と月社)では、営業のタイプにおいて、ハードワーカー(勤勉)、チャレンジャー(論客)、リレーションシップ(関係構築)、ローンウルフ(一匹狼)、リアクティブ・プロブレムソルバー(受動的な問題解決)のうち、相手のビジネスを理解し、双方向にコミュニケーションが取れ、顧客にアドバイスする「チャレンジャー」が圧倒的にパフォーマンスが高いという。これは上記の株式セールスと同じかもね。

 というわけで、結論。何かを提案する場合、一方的に自社の製品を押し売りしてもお客さんは振り向いてくれない。むしろ、雑談をして、飲み会をして、コミュニケーションを増やして、お客さんのことを理解する、それによって、想像力がたくましくなると思うのです。

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