ダイバーシティにおもう

8月 8th, 2015 | Posted by admin in 日々の思い | 長橋のつぶやき

 電車の吊り広告でたまに見かけるこの広告。否定するつもりはまったくなく、ぜひ、頑張ってほしいと思うのですが、別の考え方もありかなと思ったので、メモ。

 「13歳で結婚。14歳で出産。恋は、まだ知らない。」 高校までの義務教育の日本では、中学生で結婚・出産するのは、基本、ありえないことだと思う。でも、はたして、義務教育+大学でたからといって、「幸せ」になれるかといえば、その保証はない。

 ということをインスパイアしてくれたのは、シーナ・アイエンガー「選択の科学」。インドで生まれ育った彼女の両親は、親戚同士が結婚を決め、母親が23歳、父親が28歳、結婚式当日で初めて顔を合わせたという。日本も昔そうでしたね。で、著者によれば、同じ地域という共通の価値観をもつ取り決め婚の方が、選択肢が多い恋愛結婚よりも長く続くという。なので、13歳で結婚して、14歳で出産することは、あながち、不幸とは言えないと思う。

 で、自分が思うに、これはダイバーシティの話だと思う。大学卒業して働くのも一つの価値観だし、13歳で結婚して14歳で出産するのも一つの価値観、もしくは、教育という援助でサポートするのも価値観。そうした多様な価値観を是とする、これがダイバーシティだと思います。

 ひるがえって、会社でも同じことがいえると思う。昨今、会社でもダイバーシティとかダイバーシティマネジメントとかあるけど、意外と難しい。とくに、日本の企業の場合、「こうするのが王道」的なものがあって、それ以外を排除する(たとえば、銀行でいえば、減点主義のような)ケースがあって、こうしたカルチャーからはダイバーシティが育ちにくいと思う。ヒト、モノに対して寛容になる、これが重要なんだなと思ったのでした。

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