今日の日経の国際面でのマハティール元マレーシア首相のインタビューは勉強になりました。
彼曰く、日本は中国がイニシアティヴをとっているAIIB(アジアインフラ投資銀行)に参加すべしという。その理由は、1.アジアでの米国の存在感が低下している、2.日本と中国と組めばアジアでの武力衝突ではなく対話によって共存することができる、3.アジア開発銀行などがアジアの資金需要に応えきれていない、という。
これが正しいのかどうか正直よくわからない。まあ、いわゆる、ポジショントークかもしれない。でも、自分が大事だと思うのは、日本の今の論調だと「AIIBは中国がイニシアティヴをとっていて、日本は参加すると中国の言いなりになるので、参加すべきではない」というのがコンセンサスだと思う。それに対して、カール・ポッパーがいうところの反証可能性を示す、ということは大事だと思う。
たしか、もう6年くらい前になるけど、大河ドラマ「篤姫」にハマっていたときがあります。彼女は、幼いころから両親から「一方聞いて沙汰するな」と躾けられて、どんなときでも一方だけを聞いて沙汰するのではなく、他方も聞いて、納得したうえで、沙汰をする。とくに、桜田門外の変の前の井伊直弼のシーンは印象的でした。彼女のそうした生き方が、いまでもとても印象に残っています。
で、これは比較的日常でもよくあることだと思う。会社で、「このプロジェクトが失敗したのは彼の責任だ」と非難しているときでも、実際に彼に話を聞いてみると、違った原因というのはよくあること。
どんなときでもフェアに意思決定する「一方聞いて沙汰するな」でありたいものです。