自分が証券会社にいたころ、なるほど、と思ったことです。
機関投資家のビジネスは言うまでもなく、安い価格で株を買って、高い価格で売って、儲ける。
で、どうやって安い株を見つけるか?
ある投資家いわく、それは”待ち伏せ”であると。
たとえば、東京証券取引所では3000以上の株式が上場されていて、日々、売買されている。
もちろん、トヨタとかソフトバンクといった東証一部で、時価総額が大きい企業は、一日に何百億円と売買されているので、こういったデカい銘柄でリターンを出すのは難しいという。
むしろ、投資家が注目していない会社を1年くらい前から目をつけておいて、ちょっとずつ買う、そして、何かのタイミングで注目されたときに売る。これが”待ち伏せ”です。
それで、この”待ち伏せ”先方、投資だけではなくて、ビジネスにも当てはまると思う。
ビジネスでも、流行を追うことは有効だけど、やはり、流行にはいろいろな会社がそれに飛びつく、だから、結局のところ、資本力がモノを言う世界で、大企業が優位になってしまう。
でも、モノになるかわからない、誰も注目しない分野を”待ち伏せ”する。そして、いつかその分野が注目されることで、果実を得ると。
ネタを仕込んだからといって、すぐヒットするとは限らない。だからこそ、”待ち伏せ”は有効な手段と思うのです。