キューピーにみる良い会社の条件

3月 19th, 2014 | Posted by admin in 経営 | 長橋のつぶやき

週末にテレビ番組カンブリア宮殿のキューピー特集を見ました。

キューピーは、マヨネーズのイメージが強いけど、マヨネーズの売上は全体の10%くらいでそれほど高くない。むしろ、卵製品、サラダ、物流といったマヨネーズ以外が売上をけん引している。

でも、キューピーのビジネスはマヨネーズであり、マヨネーズを研究した結果、卵の派生製品に行きつき、おいしくマヨネーズを食べてもらうためにサラダ(生鮮野菜)を提供し、そして、マヨネーズを新鮮に運ぶために流通ビジネスを始めた。すなわち、多角化しているようだけど、実はルーツは同じと。

それでシンクロしたのが、最近読んだ稲森さんの新著「稲盛和夫の経営問答 従業員をやる気にさせる7つのカギ」で、彼はこう指摘する「すなわち、新規事業を立ち上げる場合は、自分の得意技を使って展開することが重要です。決して「飛び石」を打ってはなりません」(p101)。

このキューピーの例は、まさに、得意技を使って展開することそのものだと。自分の知っている会社でも、新規事業をやろうとして、「飛び石」を打った結果、うまくいかなったケースは結構ある。「飛び石」を打たず、自分の得意技を使う、当たり前といえば当たり前なんだけど、これは意外難しい。でも、ブレずに得意技にこだわる会社がやはりよい会社なんだろうなあと思いました。

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