さて、最近、この広告・CMよく見ます。キャッチは「店長、時給を上げてください!」まあ、この広告が良いとか悪いとかではなく、つらつらと思うところがありました。
で、このCMでは、「店長、時給を上げてください!」のあとにDAIGOが演じる人材派遣会社の営業が「時給アップをお願いしています」と頼み込むところで終わります。個人的には、お願いされる側の店長が登場しておらず、一方的なお願いをやや違和感を覚えるところではあります。かつ、乃木坂にお願いされては、世の中のオジサンはクラっときてしまうのではないでしょうか笑
それはさておき、時流に乗っている広告であることは間違いなさそうです。政府の方針としても、賃上げする企業に税制優遇をし、さらに、原油高、世界各地での物流の停滞、あらゆる商品が値上げと、インフレまっしぐらです。なので、時給アップした方が、日本経済にも個人の懐にも良いことは間違いなさそうです。
ただ、このCMでいえばお願いされる側の店長さらには経営の立場からすると、ホントに時給アップすることが良いのか悩ましいところです。もちろん、昨今の労働力不足で、時給アップしないと、人材が獲得できないのは仕方ないかもしれないですが、企業はゴーイング・コンサーン、将来にわたって継続するものであり、時給アップした結果、倒産してしまっては元も子もありませんよね。
となると、何を目指すべきか? 当たり前ですが、バイトを雇って、そのバイトがちゃんと働いて、店・会社の業績に貢献し、店・会社の業績もアップ。この好循環が続くと、バイトもさらに時給が上がるし、人材派遣会社もさらに手数料入るし、店・会社もさらに業績もアップとWin-Win-Winの関係が目指すところではないでしょうか。で、その好循環を生み出す最初の一歩が時給アップかもしれないですね。
で、最初の違和感に戻ります。やはり、この目指すところから言えば、バイト、人材派遣会社はWin-Winですが、最後の店・会社の視点が抜けている点が違和感の正体と思いました。というわけで、バイトルさん、次回のCMではバイトの時給を上げた結果、店・会社の業績もうなぎ登りで店長・社長もハッピーという展開はいかがでしょうか笑