裾野の広さと500 startups
500startupsに注目しています。
この会社は、文字通り、500のスタートアップを育成すること。大手のVC(Venture Capital)のようにがっつり投資するのではなく、500万程度の比較的少額な投資をして、ベンチャーを育成しようという試み。もっとも、500のスタートアップのうち、500すべてが大企業になるとは限らない。IPO(新規株式公開)までこぎつけるのは、ほんのわずかだと思う。でも、この試みを支援したい。
話はかわって、かつてニュージーランドを旅して、なるほどと思ったこと。ニュージーランドの国技といえば、いうまでもなく、ラクビー。人口が少ないニュージーランドで、なぜ、いつもワールドカップの優勝候補の常連なりうるか。自分の答えは、”裾野の広さ”。ニュージーランドのいたるところにラクビー場があって、みんながラクビーを楽しんでいる。そして、その頂点にナショナルチームであるオールブラックスが君臨して、その下にナショナルリーグ、学生リーグ、など、様々なラクビー団体が存在する。それは、まるで、富士山の裾野のように広がっていると言えるかもしれない。おそらく、日本もニュージーランドのようにラクビーの裾野が広がれば、もっとラクビーは強くなるんだと思う。
この500startupは、ニュージーランドのラクビーのようにベンチャーの裾野を広める試みだと思う。たしかに、すべての会社が成功することは限らない。でも、自分のアイデアを形にする、大手のVCだと敷居が高いものの、500startupsであれば、その敷居ははるかに低くなる。そして、裾野が広くなればなるほど、世界を変えるようなベンチャーが現れる確率は上がる。
ニュージーランドのラクビーと500startups、自分のなかでは、妙にシンクロしています。