目線が高いとは?

2月 28th, 2025 | Posted by admin in 日々の思い - (目線が高いとは? はコメントを受け付けていません)

 さて、先日、ある方と「なぜ、目線が高いことが大事なのか?」という話をして、気づきがありました。よく、目線が高いことは大事だといいますよね、じゃ、なぜ、それが大事なのか?目線が低いと何がいけないのか?意外と上手く説明できないのではないでしょうか。

 目線が高いのは何か?というのはさておき、自分はデータサイエンスのセミナーで3つの目を紹介しています。最初の目は「鳥の目」、空に飛んでいる鳥のように遠くから全体を見る「目線」です、鳥瞰ともいいますよね。2つ目は、「魚の目」、魚が泳ぐように、データも過去・現在・未来の時系列でみる目、そして、3つ目は「虫の目」、虫のような、ミクロンも目、鳥の目の逆ですね。

虫の目は、データをモデル化する場合、すべてが上手くモデル化できず、そこから外れる外れ値があります。その外れ値をどう解釈するか。ベストセラー「FACTFULNESS」によれば、人間には、パターン化本能、すなわち、一つの例がすべてに当てはまると思うクセがあり、その思い込みによって誤った分類をしてしまうことを指摘します。だからこそ、パターンに当てはまらない外れ値を「虫の目」で見ることが必要そうです。

で、自分の理解では、目線が高い≒様々な視点からものごとを見るとも言えるかもしれません。たとえば、会社の意思決定の場合、様々な視点があります、実際に意思決定をする経営陣の視点、従業員の視点、顧客の視点、投資家の視点あたりでしょうか。たとえば、会社を買収するという意思決定の場合、買収して会社を大きくしたいという経営陣の視点と現状を維持したいという従業員の視点が一致しないこともあります。一致しないながらも、様々な視点から見ることで、よりフェアで客観的な意思決定ができるのではないかとも思います。

さらに、様々な視点でモノをみるということは、いろいろな立場にたって考える=「想像」することでもありますよね。自分の知っているトップ営業マンは、いつもお客さんの予算を想像していて、「このタイミングだとこれくらいの予算があって、これを使うと、これだけの効果があります」という営業をしていました。これはお客さんの視点を「想像」した、行為とも言えそうです。というわけで、目線が高い≒様々な視点から見る≒想像する、とも言えるのではないでしょうか。逆に目線が低いということは、相手の想像ができないこと、言ってみれば、相手のことを想像せず独り善がりになることかもしれないですね。自分も往々にして独り善がりになることがあるので、振り返るよい気づきでもありました。