21年もあとわずか、毎年恒例の今年の5冊です、これを投稿しないと年を越せない気分です笑 で、ここ10年以上、同じくらいのペースで本を読んでいて、今年もほぼ例年通りの94冊でした、18年から読書メーターで計測いますが、4年間ほぼ同じペースで、長年の習慣の賜物ですね。今年読んだよかった本です。
1. 起業の天才 ― これは抜群に面白かったです。リクルート創業者江副氏の評伝、謦咳に接することはありませんでしたが、江副さんはどこまでも科学・合理性を追求された方ですね。歴史に「たられば」はありませんが、リクルート事件がなければ、日本のアマゾンになっていたかもしれません。
2. エクストリームエコノミー ― 前にも紹介したかもしれませんが、ビジネス系で一番面白かったです。日本の秋田の超高齢化社会、チリの超自由競争社会、ヨルダンのザーダリ難民キャンプでの超法規社会、いずれも「超(エクストリーム)」のなかで、生き残るためのレジリエンス(復活力)、切り口が素晴らしいと思いました。
3. アルツハイマー制服 ― 青森では昔から年をとるとボケ症状が発生し、その原因の解明から、エーザイのアリセプトの開発話、さらには、最近、承認か否認かで割れているエーザイ・バイオジェンのバイオ治療薬「アデュカヌマブ」まで、ノンフィクションかくあるべしという緻密な取材が光る一冊。
4. 中部銀次郎 ゴルフの真髄 ― 今年からゴルフを始めました、まだまだ下手っぴですが、ご一緒にラウンドしましょう。自分は頭で理解するタイプなので、いろいろなゴルフ本を読みました。そのなかで、中部銀次郎氏、プロに最も近いアマと呼ばれた方、プレーが上手いこともさておき、ゴルフに対する姿勢、一言でいえば、「人生はゴルフそのものである」、人生を競馬に例えたゴルフ界の寺山修司といったところでしょうか。いいときもあれば、悪いときもある、それを受け容れることに彼の真骨頂があるように感じました。
5. 嫌われた監督 ― プロ野球とは残酷なもので、契約書には勝つべしと明記されて、勝つための確率をあげるために守備を強化する、ホームランに頼らない、という地味な取り組みで落合監督はリーグ優勝、日本一と結果を出したものの、華がない、若手を育成しないなど結果的に「嫌われ」ました。組織もそういうことありますよね、結果は出すけど、嫌われる人。でも、「好かれる」ために余計なことをするより、結果を出すことにフォーカスする、こちらの方が大事です。この本はそんな結果を出すことは何か?について考えるきっかけになりました。
2022年も新しい本との出会いを楽しみにしています。
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