先日、ある方とお話して、いろいろ気付きがあったので、シェアします。最近の10代、20代、ほとんど新聞を読んでいないと言います。まあ、それはそうですよね。これまでは、ニュース・情報を把握する手段は、新聞・雑誌・ニュースでしたが、いまは、新聞がなくても、ネットで十分です。たとえば、自分もスマートニュースを毎日読んでますが、興味があるニュースが集約されていて、便利ですよね。
そういう意味で、紙の新聞がこれからどんどん減るのは仕方ないかもしれません。ただ、一歩引いて、大事なのは「知る」とはどういうことか、なのではないかと。まあ、新聞、ネットを問わず、毎日、いろいろなニュースが入ってきます。昨今では、週末の衆議院選挙の動向なんかそうですよね。
やはり、選挙の場合、発信側の候補者の動機は単純で新聞・ネットを通じて、情報・政策を発信して、我々は、そのニュース・告知を「知り」ます。で、おそらく、大事なのは、単に「知る」ことで終わるのではなくて、そこから「実行」につなげることなのかと。まあ、この選挙でいえば、候補者の言っていることは納得できる、だからこの候補者に投票しよう、といったところでしょうか。あるいは、ネットニュースでダイエット法が紹介されていたから、それを実践する、これもアリですよね。自分が知ったことを実行する、自分が是とする陽明学の「知行合一」でもあります。
さて、自分が知ったことを実践する、これは知ったことと実践することの「差・ギャップ」があればあるほど、面白い、価値がある、イノベーションなのかと思っています。たとえば、今から160年近く前の幕末・明治、福沢諭吉は咸臨丸に無理矢理ネゴって乗せてもらい米国、渋沢栄一は徳川昭武の随行としてパリに訪問しました。そこで「知った」ことを日本で実践して、近代日本の礎となりました。
閑話休題、新聞の話。まあ、10代、20代が新聞を読まないこと、それはそれで仕方ないかもしれないです。ただ、むしろ、重要なのは、「知る」ことを「実行」すること、そして、「知る」の裾野が広い方がよいと思います。今の時代、かつての福沢諭吉、渋沢栄一が「知った」未知の世界は少なくなっているかもしれないですが、どんな媒体を問わず、「知った」ことを「実行」する、これが大事なのかなと思いました。