旅の思い出、今回はアムステルダムです。たしか、最初にアムステルダムにいったのは、もう10年以上前、電車で1時間ほどのフェルメールで有名なデルフトのデルフト工科大学訪問の際にトランジットで初めてアムステルダムにいきました。
自分のなかでのアムステルダムの印象は、ヴィヴィッド(Vivid)と言うべきでしょうか、活気・刺激がある街です。アムステルダムの運河沿いを歩くと、古い街並みもあれば、先鋭的な場所もあり、地元静岡では1年に1回しか開催されていない大道芸も割と日常的に開催されていて、活気・刺激が多いヴィヴィッドな街です。
さて、そんなアムステルダム。昨日、たまたま、dマガジンでTIMEをパラパラと読んでいたら、ドーナッツエコノミーを導入するそうです。ドーナッツエコノミーの詳細はググっていただければと思いますが、自分の理解では、このドーナッツエコノミー、これまでのGDPが伸びればいいじゃないの、というゴールを捨てて、ドーナッツのなかで生きるべし、という考え方と理解しました。
ドーナッツの内側は、水・食料、教育、エネルギーなど生活をする上で最低限、必要な要素。そして、ドーナッツの外側は、気候、土壌など環境に影響を与えるエリアで、これを拡大すると環境破壊につながると。で、そのドーナッツの内側、すなわち、生きていく上で必要なエリアと、ドーナッツの外側、いってみれば環境を破壊する行為、そのなかで、あえて外側に拡大するのではなく、ドーナッツの真ん中がスイートスポットであり、このドーナッツのなかで生きるべしと。アムステルダムは、このドーナッツ経済を導入したそうです。
ま、いきなり、東京を全部ドーナッツエコノミーにするのはシンドイでしょうけど、アムステルダムの試みは面白いなあと思いました。GDPの伸びだけがゴールじゃないですしね。で、次回、いつ、アムステルダムにいけるか全く未定ですが、どんなドーナッツになっているのか、目で見てみたいと思いました。アムステルダムがよりヴィヴィッドになっていると思うとワクワクします。
さて、21年のスタートは何といっても箱根駅伝です。年明けの箱根駅伝から年末の有馬記念までが自分のなかでの鉄板のスポーツ観戦のルーチンなので、箱根駅伝は毎年外せないです。
やはり、箱根駅伝は、往路復路の優勝という点はもとより10位までのシード権争い、そして、繰り上げスタート、今回も慶応が出場できないのは残念ではありますが、いずれにしても、すべてが見どころ満載で、日本が誇る素晴らしいスポーツだと思います。
とくに、今年はコロナ禍もあり、大学・選手にくわえて運営サイドの方が開催すべきか中止すべきか、非常に迷われたと想像します、甲子園も中止でしたしね。でも、できるだけ沿道での応援は控えてほしいという強いメッセージのもと、開催を決断し、97回のタスキを繋いだ運営サイドに改めて感謝したいと思います。
そして、今年も見どころが満載でした、創価大学が10区で2位に3分以上差をつけて、独走、総合優勝かと思いきや、まさかの駒沢が大逆転、見応えがありましたね。あとは、青山学院ですよね。復路は12位からスタートでまさかとは思いましたが、安定した走りで総合4位、復路優勝、素晴らしかったです。
さて、スポーツの世界に「たられば」はご法度ですが、1箱根駅伝ファンとして「たられば」は想像したくなるものです。で、今回の「たられば」、もし、往路3区で青山学院の絶対エース神林選手が出走していたらどうなっていたか?と。神林選手、12月に疲労骨折が判明して、原監督はそれでも走らせたかったようですね。もちろん、無理は禁物で、それがたたって故障する可能性もあるかもしれませんが、往路でもいい結果につながったのではないかと想像します。
で、職業柄かもしれませんが、、自分はこうしたスポーツを組織運営、すなわち、マネジメントに置き換えたくなるタチでして、今回の神林選手の件、組織運営、マネジメントにも大いにありうる話と思いました。
駅伝チームでもどんな会社でも「この人が支えている」という絶対エースはどこにでもいるものです。会社だと、売上のx割を稼いでいる人、会社のことなら何でも知っている人あたりが絶対エースですよね。で、こうした絶対エースがいなくなると、当たり前ですが、会社のパフォーマンスは落ちます。
ただ、会社の場合、基本はゴーイングコンサーン、すなわち、誰がいようがいまいが継続することが前提になっているので、組織運営、マネジメントの仕事は、絶対エースがいなくても会社がきちんと継続する仕組みを作ることだと思います。これは言うは易く行うは難し、の典型で、これは自分も散々苦労していて、なかなかできませんし、まあ出来たら苦労しないですよね。
で、結論、箱根駅伝も組織運営も絶対エースに頼りがちですし、これは仕方ないことでもあります。ただ、絶対エースを頼らないでどう組織を運営、勝てるチームをつくるか、来年の箱根駅伝はこんな視点から見てみたいと思いました。