先日、ある方と”要領のよい人”について話して、いろいろ得ることがありました。
ま、要領が良いか、悪いかといえば、当たり前だけど良い方が良いことは間違いない。つまり、どんなことにあたっても、卒なくこなす、これが一般的な要領の良い人だと思う。
で、自分はここ2年間くらい、エンジニア向けにデータサイエンスの授業をやっていますが、その中で必ず登場するのが、正規分布。ま、正規分布をザックリいうと、世の中の事象はだいたい平均に収斂するという考え方。こうしたザックリした考え方なので、ランダムウォークっぽい事象をモデル化したり、わりと便利な考え方です。
そして、この要領が良い人は、おそらく、正規分布っぽい考え方をしているような気がします。世の中、何が起こるかわからない、でも、2σ(±5%くらいで起こる確率)、3σ(±0.03%くらいで起きる確率)は滅多に起きないので、それを排除して、一番、起こりやすいことに選択と集中する、だから、省エネできると。
でも、思うのは、世の中、要領が良い人ばっかりだと、結局のところ、平均に起きることばかりを考えてしまうと言えるかもしれない。むしろ、絶対起きないと思われる2σ、3σを考える”要領が悪い人”も必要かもしれない。というわけで、結論、やっぱり、要領がいい人だけではなく、要領が悪い人、両方、必要かもしれない。
最後に告知。ここ2年間、データサイエンスの授業をやってきましたが、参加者を中心にデータサイエンス友の会という集まりを10月26日開催します。誰でも参加可能で、まだ、参加OKのようです。ご興味があればぜひ!
https://www.impressbm.co.jp/event/datascientist201610/society.html