たまたまという幸運

12月 30th, 2015 | Posted by admin in 日々の思い - (たまたまという幸運 はコメントを受け付けていません)

 今年は今日で仕事納めです。

 たしか、昨日の日経新聞の私の履歴書で、大丸の会長がたまたま新幹線で松坂屋のトップと席が隣で、その縁で経営統合につながったという話があり、なるほどなあ、と思いました。

 自分の経験上、こうした「たまたま」は、意外と多いです。たまたま、飛行機が一緒だったり、たまたま、飲み屋で一緒だったり、たまたま、フィットネスジムが一緒だったり、などなど。枚挙にいとまがありません。で、こうした「たまたま」のきっかけで、世の中が変わっていくのかもしれません。

 かつて松下幸之助は、自身が面接をする際、学生に「運が良いか?」を聞いたと言います。そして、運が悪いと答えた学生はどんな高学歴でも不採用にし、運が良いという学生を残したという。たぶん、この「運が良い」と「たまたま」は似ていると思う。やはり、どんな些細なきっかけであっても、「たまたま」の機会を重視して、それをチャンスにつなげる、それが結果的に運が良いにつながる、ということかと。

 2015年、自分にも「たまたま」を含めたくさんの出会いがありました。そして、もしかしたら、そのたまたまをチャンスにつなげていなかったケースもあったかしれないです。ま、それはそれで仕方ないとして、2016年も些細な出会い、これまでの付き合いを大切にしたいと思います。また、来年もよろしくお願いいたします。

2015年12月30日 長橋 賢吾

【連載】世界ハイテク企業ウォッチ フィットビットはなぜアップルを上回れたのか? ウェアラブルの隠れた王者の戦略とは

12月 18th, 2015 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (【連載】世界ハイテク企業ウォッチ フィットビットはなぜアップルを上回れたのか? ウェアラブルの隠れた王者の戦略とは はコメントを受け付けていません)

Screenshot of www.sbbit.jp

連載中の世界ハイテクウオッチにフィットビットの記事を寄稿させていただきました。

【連載】世界ハイテク企業ウォッチ
フィットビットはなぜアップルを上回れたのか? ウェアラブルの隠れた王者の戦略とは
http://www.sbbit.jp/article/cont1/30543

青田買い

12月 15th, 2015 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (青田買い はコメントを受け付けていません)

先日ですが、とても良いお話をお伺いしました。

あるメーカーから、某内視鏡メーカーはすごい、という話です。

 で、何がすごいかといえば、その会社は、将来の医者の卵である、医学部の学生のころから、医学部生向けに内視鏡のセミナー・研修等をやるという。まず、学生のうちから、内視鏡に触れさせ、何ができるかを体験し、それを10年、20年続ければ、結局、そのメーカーを使い続けるしかないと。

これは、いわゆる囲い込み、あるいは、青田買いかもしれないけど、これはこれで理に適っていると思う。

 自分の比較的身近な話では、IPO系もこれに似ている。会社を設立して、産声を上げてから、数年、場合によっては、数十年かけて上場(IPO)するケースがある、確率的には魚の卵が成長魚になるくらいの低い確率。まあ、IPOは会社の「成人式」かもしれない。で、成人式の直前になって、うちのサービス使ってくださいといっても、普通手遅れの場合が多い。

 たとえ、低い確率でも、産声を上げた時から、将来の成人式のために恩を売って、売って売りまくる。これは内視鏡の医学部生の囲い込みと似ているかもしれない。ポイントは、青田買いしたからといって、すべての田んぼが実るわけではない。あくまでも、5年以上で回収を見込む腰を据えた投資だと思う。

そう考えてみると、腰を据えるというのは大事だと思う。そして、長いこと、腰を据えて打ち込んできた会社は強い、そんなことを思いました。