連載中の米国ハイテク企業ウオッチにラックスペースの記事を寄稿させていただきました。
【連載】米国ハイテク企業ウォッチ
ラックスペースは、なぜアマゾンAWSやマイクロソフトAzureと「互角に」戦えているのか
http://www.sbbit.jp/article/cont1/30098?ref=150827bit
連載中の米国ハイテク企業ウオッチにラックスペースの記事を寄稿させていただきました。
【連載】米国ハイテク企業ウォッチ
ラックスペースは、なぜアマゾンAWSやマイクロソフトAzureと「互角に」戦えているのか
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門田隆将「太平洋戦争最後の証言 第1部 零戦・特攻編」を読んで、いろいろ思うところがありました。今年は戦後70年、70年も経つと、同時代を生きた方は減っているなか、当事者による証言はとても学ぶところがたくさんあるとともに、二度と繰り返してはいけないと思いました。
そのなかで、印象に残ったのが零戦。零戦は、当時の日本海軍が世界に誇る戦闘機。その運動性能のよさ、20ミリ機関砲の威力は九六式艦戦などと比べると、飛躍的に改善し、その性能は当時の世界最先端だったという。
その零戦の弱点。よく言われるのは、運動性能を追求したため、米国のグラマンF6Fヘルキャットといったパイロットを守るための強固な装甲と比べると、その防御力が弱いなど。まあ、たしかに、それもあるようだけど、「当事者」にとっての弱点は通信機能がほぼないことだという。
「零戦は、電信機がほとんど使えなった、支那事変の時の 九六式艦上戦闘機の場合は、お互いの飛行機同士や、それから母艦、戦艦、巡洋艦あたりとも交信できました。でも、零戦になってから、一回も通信できなかったですね。これはうちばかりではなく、どこの文体でも、そうだったようです。」と。(p159)
実際のところ、内地では通信機能は利用できたという話もあり、南方だとコンデンサ、真空管などの部品の劣化などがあるかもしれない。ただ、自分が思うに、そして、当たり前だけど、通信は大事だと思う。
やはり、母艦とそして仲間と無線で通信できるからこそ、チームワークで取り組むことができる。たしかに、日本には撃墜王と呼ばれたエースがいたけど、やっぱり、一人の力では限界がある。だからこそ、仲間とコミュニケーションをとること、これは今の時代にも共通して重要なことだと思う。
コミュニケーションとは信頼だ - ある人はこう言いました。たしかに、コミュニケーションを重ねることで、お互いに信頼し、成果を生む。もともと、自分はネットワークの研究をしていたけど、そのネットワーク・通信の原点を見た気がします。
最近、どの雑誌か新聞だった忘れたけど、印象に残る記事がありました。
それは、中国の指導者 習近平と鄧小平の仕事のスタイル。習近平は、自分で全部やらないと気が済まないタイプなので、働く時間が長い、一日16時間働くという。一方、鄧小平は必要なことだけ自分で決めて、あとは、任せるマネジメントスタイル。任せた分、時間があるので、よく孫と遊んだという。
これは中国の指導者に限らず、自分の見るところ経営者はだいたいこの2つに収斂されると思う。で、一般的に後者がよいとされているけど、意外と、トップが何から何まですべてをやるのも別に悪い話ではない。たとえば、清の乾隆帝をはじめとした歴代の清の皇帝はあらゆる書類を自分で処理したという。逆に言えば、処理できない場合、うまくいかないケースが多いかもしれない。
で、自分が思うのは、どっちかなんだと思う。一番よくないのは中途半端に自分でやって、中途半端に任せる。これだと手間がかかるだけで、何もいいことがない。自分はどちらかといえば、任せるタイプだけど、以外と中途半端にやるケースが多く、これはいかんなとたまに思うわけです。というわけで、中国の指導者のマネジメントスタイルから学んだことでした。
電車の吊り広告でたまに見かけるこの広告。否定するつもりはまったくなく、ぜひ、頑張ってほしいと思うのですが、別の考え方もありかなと思ったので、メモ。
「13歳で結婚。14歳で出産。恋は、まだ知らない。」 高校までの義務教育の日本では、中学生で結婚・出産するのは、基本、ありえないことだと思う。でも、はたして、義務教育+大学でたからといって、「幸せ」になれるかといえば、その保証はない。
ということをインスパイアしてくれたのは、シーナ・アイエンガー「選択の科学」。インドで生まれ育った彼女の両親は、親戚同士が結婚を決め、母親が23歳、父親が28歳、結婚式当日で初めて顔を合わせたという。日本も昔そうでしたね。で、著者によれば、同じ地域という共通の価値観をもつ取り決め婚の方が、選択肢が多い恋愛結婚よりも長く続くという。なので、13歳で結婚して、14歳で出産することは、あながち、不幸とは言えないと思う。
で、自分が思うに、これはダイバーシティの話だと思う。大学卒業して働くのも一つの価値観だし、13歳で結婚して14歳で出産するのも一つの価値観、もしくは、教育という援助でサポートするのも価値観。そうした多様な価値観を是とする、これがダイバーシティだと思います。
ひるがえって、会社でも同じことがいえると思う。昨今、会社でもダイバーシティとかダイバーシティマネジメントとかあるけど、意外と難しい。とくに、日本の企業の場合、「こうするのが王道」的なものがあって、それ以外を排除する(たとえば、銀行でいえば、減点主義のような)ケースがあって、こうしたカルチャーからはダイバーシティが育ちにくいと思う。ヒト、モノに対して寛容になる、これが重要なんだなと思ったのでした。
今年から自分のなかで一つ決めたことがあって、どんな暑くても、寒くても少なくとも平日はスーツ、長袖シャツ、ネクタイと決めています。
7月も暑かったけど、基本、スーツでした。8月もどんなに暑くても、たぶん、このルールは守ろうと思っています。
クールビズとか、カジュアルとか言われているの中、かつ、この暑い中、なんでスーツ?とたまに聞かれます。
自分が対応するのは、大企業もあるけど、やはり、ベンチャー企業が多い。
ベンチャー企業の場合、たとえば、朝行くと、プログラマーがカップラーメンの残りを放置しながら、シュラフで寝ている、まるで大学の研究室みたいな光景はよくある。
別に、この光景自体は悪いとは思わない。エンジニアが最大のパフォーマンスを発揮するためには、むしろ、こうした環境の方が良いと思う。まちがっても、プログラマーがスーツを着るべしという話ではない。
ただ、会社の場合、すべての社員が、好きな時にきて、好きな時間に、好きなことをする、というのはあまりよくないと思う。
やはり、会社は永続するという前提に立てば、会社法、定款、会計方針などの、いくつかののルールがあって、そのルールのなかで、最大限のパフォーマンスを発揮するように努力すべきだと思う。
というわけで、そうした規律・秩序を守る人が一人くらいはいてもいいかもしれない。というわけで、自分はまずは服装からこの規律・秩序を守りたいという思いです。
で、暑いでしょ?と言われるけど、正直、もうすでに暑いので、半袖だろうが、長袖だろうが、そんなに変わらなかったりします。