インドで考えたこと

4月 6th, 2019 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (インドで考えたこと はコメントを受け付けていません)

週末を利用してインドのプネ―にいってきました。ライフワークとしてやっているデータサイエンス講習で協業できないかとプネ―にあるSymbiosis大学という割と大きな私立大学を訪問してきました。

 たしか最後に訪問したのがアナリスト時代のバンガロールだったので、もう10年近くたちます、10年の間にインドも変わりました。バンガロール、名を改めベンガル―ル空港は見違えるほどきれいな建物となり、プネ―でも至る所で新しいビルの建築が進んでます。

 でも当時と変わらないのが若さ、企業でも大学でもとにかく若い。若ければいいという話ではないけど、やっぱり、無茶ともいえる発想は若さによると思うのです。そう言ってる自分は年を取ってきてるのかもしれないですねwまあ、これは東南アジア全般に言えると思います。日本はこのパワーを活用したいですね。

 ちなみに、3年ほど前フィンテックの本を書いて、そのなかで、インドではこれからPaytmが熱くなるという話を書きました。で、インドでは街のチャイ屋台でもPaytmが使えて、書いた通りになりましたwこういう現地現物でみるのも大事ですね。

 インド訪問のもともとの発端は自分の叔父さんで、「インドに行って、今の状況を見てこい」と何度も言われました。えてして、日本は住みやすいので日本にとどまりがちですが、自分の知らないところに積極的にいくこと、これも価値あることだと思いました。

宮本輝 流転の海

4月 1st, 2019 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (宮本輝 流転の海 はコメントを受け付けていません)

宮本輝「流転の海」を読みました。宮本輝は自分にとっての不朽の競馬小説「優駿」ぶりです、優駿も素晴らしかったですが、これも思うところがありましたのでシェア。

 さて、自分にとって本は人との出会い、旅での出会いのような出会い、いわゆる僥倖だと思います。そして、本ではビジネス書、あと、自分も技術書を書くので、この手の本はよく読みますが、出会いという点では小説も大切なものだと思います。そして、たまたま年明けに第1部を読んでから、3か月で第9部完結に至りました。

 正直なところ、感情移入したこともあり、最後は読むのが辛かったです。主人公松阪熊吾が第1部では戦後の混乱のなかで進駐軍相手に口八丁手八丁でビジネスを起こし、そして、第2部では故郷伊予南宇和に戻り、暴れる牛を射抜く。こうした躍動感に溢れる主人公が巻を重ねるごとに、苦境に立たされ、肉体的にも衰え、第9巻では第1部で登場するゴロツキ辻堂忠の伏線回収と思いきやまさかの門前払い、その後、精神病院に入院し、最後を迎える。

 一読者ですらそう思うので、その息子である作者の重圧・葛藤は半端なかったと思います。執筆から完結まで37年という年月はその重圧・葛藤を消化するための時間だったのでしょうね。未完という選択もあったかもしれないですが、よくぞ腹を括って書き終えたと思います、尊敬しかありません、で、これを映像にするのは難しいでしょうね。

 彼は第9部のあとがきでこう指摘します「37年もかけて、7千枚近い原稿用紙を使って、何を書きたかったと問われたら「ひとりひとりの無名の人間のなかの壮大な生老病死の劇」と答えるしかない。」本当にその通りだと思います。でも、そのひとりひとりの劇がリアリティ溢れて、自分もそのひとりひとりの生き様を追体験しているようでした。

「なにがどうなろうと、たいしたことはありゃあせん」彼の口癖が全てを語っていますね、今月は熊吾ロスになりそうです。
 
 

量子アニーリングマシンによる量子シミュレーション

12月 25th, 2018 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (量子アニーリングマシンによる量子シミュレーション はコメントを受け付けていません)

前エントリーにつづいて量子コンピュータの話です。ご縁があって、今年9月に「図解入門 よくわかる 最新 量子コンピュータの基本と仕組み」を書かせていただき、おかげさまで重版をかさねました。

 量子コンピュータの実現方法は、量子ゲート方式と量子アニーリング方式があり、この本では前者の量子ゲート方式が汎用化という点で今後発展するのではないかという内容です。で、今月の「数理科学2019年1月号 発展する物性物理」の特集で「量子コンピュータと量子アニーリングマシンによる量子シミュレーション」(関 優也・川畑 史郎(著)、p40-46)が興味深い内容でした。数式を使わずして説明するのが自分のモットーなので、若干、不正確なところもあるかもしれませんが、だいたい要点は以下です。

・量子アニーリングは最適解、すなわち、目的の状態(基底状態)を得るためにハミルトニアン(物理量)を構築する
・この基底状態を求めるために量子断熱計算を利用する
・量子断熱計算は、状態が量子断熱時間が発展するという条件で基底状態にたどりつくことができる
・この量子断熱時間は、断熱定理により見積もることができる
・で、量子断熱計算は、ある状態からある状態へ計算複雑性を維持しながら変換できるので、上記の量子ゲートと量子アニーリング、別々ではなく、量子アニーリングに由来する万能量子断熱計算によって量子ゲートに近いモデルが実現できる
・この万能量子断熱計算をする際に、何番目のゲートが作用したかをクロックレジスタ(アンシラ量子ビット)が必要
・このアンシラ量子ビットは5次の項で構成されることが知られており、これを5-localハミルトニアンと呼ぶ
・5-localハミルトニアンを実現することは難しいものの、これをハミルトニアンガジェットという手法によって2-localハミルトニアンまで次数削減できる

ざっくりとした理解では、量子アニーリングというアナログ的な手法で量子ゲートというデジタル的な手法に変換するアプローチと理解しました。あくまで理論的な話で、今後実装というフェーズだと思います。で、これ以外にも本書3-3節で取り上げた量子シミュレーションの手法もいくつか紹介されています。

量子ネットワークに思う

12月 2nd, 2018 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (量子ネットワークに思う はコメントを受け付けていません)

 今年の9月に「図解入門 よくわかる 最新 量子コンピュータの基本と仕組み」という書籍を上梓のこともあり、量子コンピュータの進歩に興味を持っています。

 現在のコンピュータ(古典コンピュータ)は70年前は真空管をつかって計算していましたが、トランジスタ(半導体)によって飛躍的に発展しました。量子コンピュータもいまは超伝導方式などがありますがノイズが高い状態でいわば真空管で計算している状態です、どれくらい先かはわかりませんが、量子コンピュータの「トランジスタ」の登場によって、飛躍的に進化すると思っています。

 そうしたなかで、オランダのUTデルフトの量子コンピュータ研究チームQuTechが量子ネットワークについて興味深い指摘をしています。日本語では@ITが書いてますちなみに、10年近く前ケンブリッジでポスドクしていた際、UTデルフトと交流があって、一度、この大学に訪問しました。デルフトは本当に大学の街という感じで、いい街でした。

Screenshot of qutech.nl

量子ネットワークは、量子現象を利用したコミュニケーションです。で、量子現象は、ザックリ言えば、計算につかう量子ビットの位置が確率的にしか決まらないことで、この現象を利用して、鍵(量子鍵)を配布すれば、再現性がないのでセキュアな通信を実現できるというコンセプトです。コンセプト自体は、40年以上前から提唱されていましたが、実現のハードルが高い技術でもあります。

 で、この量子ネットワーク、書籍にも書いていますが、国によって温度差があります。たとえば、中国では量子ネットワークをインターネットにつぐ次のインフラとして北京から上海への光ファイバーを敷設した量子ネットワーク、さらには衛星通信(衛星、宇宙の場合は、地上にくらべてノイズが少ないので、量子ネットワークの実現のハードルが低いのもあります)まで展開しています。一方で、グーグルは、量子ネットワーク、暗号はニーズがないということで、どちらかといえば、クラウドと量子コンピュータの融合を実現しようとしています。

 もどって、UTデルフトの量子ネットワークのロードマップですが、得てすれば何でもできると思われがちな量子コンピュータ・ネットワークをステップをおってデプロイしようという点はすばらしいアプローチだと思います。とくに、量子ネットワークの最大の特徴であるエンタングルメント(もつれあい)、複数の量子ビットが場所を隔てても同じ状態をキープできる、について、現状の技術では限度があるので、ロードマップとして定義するのは現実的なアプローチかと。

 今後、量子コンピュータはまだまだ動きがあると思いますので、ウオッチしていきたいと思います。来年の1月にセミナーもやります。

Screenshot of johokiko.co.jp

AIアルゴリズムマーケティング

11月 8th, 2018 | Posted by admin in 日々の思い | 長橋のつぶやき - (AIアルゴリズムマーケティング はコメントを受け付けていません)

インプレス石橋様よりご献本いただきました。ありがとうございます。

インプレス社のこのシリーズ、自分も以前書かせていただきましたが、骨太な本が多いです。

「AIアルゴリズムマーケティング」も、まさに骨太な一冊で、R・Pythonのソースもなければ、それなりの統計・数理・微分積分の知識も必要なので、ハードルは低くないです。

とはいうものの、正面からマーケティングをアルゴリズム(数式による手続き)で解くことに取り組んでいて、ここまで体系的に触れられている本は自分が知っている限り本書のみだと思います。

ちなみに、このマーケティングのテーマと主要手法は以下です。

1.プロモーションと広告 ー レスポンスモデリング、LTVモデル、リソース配分
2.検索 - レリバンス信号 セマンティック解析
3.レコメンデーション - 協調フィルタリング、ナイーブベイズ
4.価格設定と品ぞろえ - 需要予測、価格の最適化

よくここまで広範なテーマをまとめたなあと思います。簡単に理解できるものではないですが、スルメのように噛めば噛むほど味がでて、現場での導入にも役立つと思います。

量子コンピュータ超入門 数式を使わず解説、 基礎からビジネス応用まで

10月 18th, 2018 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (量子コンピュータ超入門 数式を使わず解説、 基礎からビジネス応用まで はコメントを受け付けていません)

Screenshot of johokiko.co.jp

先日、上梓させていただきました量子コンピュータ本ですが、いつもお世話になっている情報機構さんでセミナーをやらせていただきます。

本の内容をふくめてコンパクトに数式なしでお伝えできればと思います。来年の1月開催です。

量子コンピュータ超入門 数式を使わず解説、基礎からビジネス応用まで
https://johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC190103.php

読書が健康寿命を延ばす

10月 15th, 2018 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (読書が健康寿命を延ばす はコメントを受け付けていません)

ちょっといい話。昨日のマツコAI番組で、健康寿命を延ばすには、読書が効くという話をネットで見かけて、なるほど、と思いました。

 自分が思うに、漫画ではなくて「読書」だと思います。というのは、読書という行為は、文字列の羅列を読んで、その文字列から「ここではこういうことが起きてるんだなぁ」というイメージに変換する作業だと思うのです。漫画は最初からイメージはありますしね。で、その変換する作業を繰り返すトレーニングが、おそらく、健康寿命を延ばすことにつながるのではないかと。

 これは読むだけの話ではないと思います。たとえば、作家と呼ばれる職業は、ピーター・ドラッガーをはじめ長寿な方が多いですよね。彼らは、読むことににくわえて、「書く」専門家だからだと思います。やっぱ、書くという行為は、読むとは逆で、自分のイメージを文字列におとす作業なので、読むのと同じくらい頭を使いますよね。で、小学校のときは読書感想文がマストでありましたが、大人になるとちゃんと書く機会減りますよね。せいぜい、メールで1行くらいじゃないでしょうか。
 
 まあ、読んで、書いて、聞いて、話す、このコミュニケーションを繰り返すことが大事なのかもと思いました。そういう意味で、読書会というのはよいアプローチですね。決まった本を読んで、場合によってはレジュメを書いて、内容を話して、発表者の見解を聞く。自分もたまにやるけど、もうちょい増やしてみようかな。投資研究会もこれに近いかもしれないですね。あと、ややこじつけですが、競馬のPOG予想会も近いかも。

 そう思うと、べつに読書すること自体が健康寿命を延ばすのではないと思います。むしろ、小学校のときに毎日やっていた読んで、書いて、聞いて、話す、このコミュニケーションの繰り返しが健康的な生活を送るために必要ということなのかもしれないですね。

量子コンピュータの基本と仕組み

9月 20th, 2018 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (量子コンピュータの基本と仕組み はコメントを受け付けていません)

さて、久しぶりの投稿です。約1年ぶりくらいに本がでます。今回は、「量子コンピュータの基本と仕組み」です。会社の社長がなぜ量子コンピュータ?と思うかもしれませんが、いずれどこかでつなげるかと。まあ、ネットを含めた技術をどうビジネスに活かすかというの自分のライフワークの一つで、これまでビックデータ、スマホ、アジャイル、Fintechと手を変え、品を変え、やってきましたが、今回は量子コンピュータです。気がつけば、これで10冊目です。

 今回というか、毎回そうですが、難産でした、書き始めた3月から半年くらい毎土日、唸ってました。とくに、量子コンピュータの場合、目には見えないものの、数学の世界で成立している量子力学の現象を数式なしで説明するという難しさにくわえて、トポロジカル絶縁体のような新しい物性デバイス、さらには、ショアのアルゴリズムのようなピュアな数学もありました。以前、本を書くことは最初は楽しくて後からつらくなるマラソンみたいなものだと書きましたが、今回はどちらかといえば旅のようでした。

 で、こうした量子コンピュータをめぐる「旅」で気がついたこと。それは今から70年前にコンピュータが誕生しましたが、そのときのコンピュータと今の量子コンピュータの状況は似ているのではないかと。70年前のコンピュータは真空管で構成されていて、プログラムを変えるごとに真空管のケーブルを差し替えたと言います。いまの量子コンピュータも実用化という点ではまだまだです。ただ、70年前のコンピュータはトランジスタというブレークスルーがあり、飛躍的に発展しました。いまのところ、量子コンピュータにおけるトランジスタはこれからですが、いずれ、ブレークスルーが見つかるのではないでしょうか。

 もうひとつ、この手の仕事を始めてから10年近くたちました。10年くらい前は、だいたいUSの動向を追っていればキャッチアップできましたが、ここ数年、とくにFintechあたりから中国の動きがとても大きな影響を与えるようになってきたと感じでいます。量子コンピュータも同じで、動きがあります。

サッカー監督と会社のマネジメント

6月 13th, 2018 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (サッカー監督と会社のマネジメント はコメントを受け付けていません)

 もう先月の話になりますが、平成最後のダービーは福永ジョッキーの素晴らしい勝利で幕を閉じました。彼は今年こそはダービージョッキーと言われ続けてはや19年、ようやく勝利をつかみました。残念ながら自分の馬券はかすりませんでしたが、いいレースでした。

 さて、ダービーに次ぐ、6月のスポーツイベントは、やはり、ワールドカップですね。競馬にサッカーに来年はラグビーと自分はイギリスかぶれかもしれません。とはいうものの、ワールドカップ、ひいては、サッカーからマネジメントを学ぶところがとても多いと思います。

 当たり前ですが、サッカーでは、監督と選手が分離しています。ま、スーツ着ている監督が、ユニフォームに着替えて、ドリブル・シュートってないですよね。野球では、たまに、捕手兼監督みたいなプレイングマネージャーはありますが、サッカーはないです。

 で、自分でドリブル、シュート、得点を決めることができない監督は何ができるか?これってマネジメントそのものですよね。当たり前ですが、チームの目的は勝つこと。勝つためにどうするか、これを考えるのが監督の仕事だと思います。会社であれば、マネジメントが売上・利益を達成するために、どうするか、を考えるに近いかもしれません。

 もちろん、選手一人一人も勝つために、どうするか考えているはずです。会社でも計画を達成するために、社員一人一人がどうするか考えますよね。そのなかで、監督の役割は、選手一人一人の方向性(ベクトル)を合わせることなのだと思うのです。たとえば、4-4-2のフォーメーションの場合、オフェンスの際、あるいは、ディフェンスの際、どう動くべきか、その方向性を示して徹底させる。そして、個々の選手がその方向性のもとに動いた結果、チーム全体もベストな方向になる。監督がこうした方向を示して、結果を出すことが、監督の役割なのだと思います。

 これは、会社も同じですよね。営業でガンガン攻めるというオフェンスの時もあれば、獲得した案件を確実にこなすディフェンスもあります。そして、いまの状況が、オフェンスのときか、ディフェンスのときか、個々人が臨機応変に判断する、あるいは、そうした方向性がマネジメントから示されて実践する、これができる会社は強いと思います。

 もう一つは、選手の入れ替えも監督の役割と思います。バレーボールなんかもそうですが、流れを変えるために選手を入れ替える、これは監督の特権です。会社も同じですよね。ある部署がうまく行ってないとき、新しい人材を入れる、あるいは、配置転換する、それによって、組織が活性化して結果が出る、こうした入れ替えの巧拙が会社の業績に影響します。進むべき方向を示して、人材を配置する、自分はあまりできてないですが、これが監督、マネジメントの腕の見せ所と思うのです。

 というわけで、今年のワールドカップ、日本代表の活躍にも、もちろん期待ですが、それぞれの監督がどう考えて、どうアクションするか、これも楽しみたいと思います。

新・青年社長

5月 14th, 2018 | Posted by admin in 日々の思い | 経営 | 長橋のつぶやき - (新・青年社長 はコメントを受け付けていません)

ブックオフの108円均一コーナーは、自分にとっては宝の山みたいなところです。基本は昔ベストセラーになったけどみたいな本が大量にありますが、中には掘り出し物があります。いま、ブックオフの業績あまりよくないですが、個人的にはこの108円均一コーナーはなくなってほしくないですね。。

 さて、そのなかの掘り出し物の一つが先日読んだ高杉良「新青年社長 上下」です。言うまでもなくこの青年社長はワタミの創業者で、いろいろと毀誉褒貶がある方ですよね。まあ、毀誉褒貶はともかくとして、大いに学ぶべき点は2つありました。

 まずひとつは彼のフレーズ「夢に日付を」、前に聞いたことあるけど、いまいち理解できなかったのですが、この本を読んで納得しました、自分の理解では、アクションアイテム(夢)に日付をつけること。これは当たり前のようで、意外と難しい。

 たとえば、社内のブレストで「これいいね!やろう」となったとしても、それがキチンとプランニングされて、実現にこぎつけるケースって意外と少ないのではないでしょうか。あと、個人でもそうで、「これやろう!」って思っても、日々の忙しさにかまけて、なおざりになってしまう、よくある話ですよね。

 そうじゃなくて、「夢に日付を」入れる。やるべきことに対して、日付を設定して、その日付にあわせて確実に実行する。これがキチンとできる組織は強いですよね。まあ、戦略・プランはかけるけど、実行が伴わないというケースが多いなか、日付を入れるというのは学ぶべきですね。

 もう一つは、小さな出会いを大切にすること。ワタミは、NPOを支援したり、農園を経営したり、良し悪しをともかくてとして多角的に事業を展開しているけど、そのはじまりはちょっとした縁、たとえば、小学校での講演の縁でたまたまNPOを始めるとか、そこからはじまっています。

 自分が思うに、どんな大きなビジネスもこうした取るに足らないかもしれない小さな縁を大切にすることからスタートすることが大きなビジネスにつながる思うのです。これも学ぶべき点だと思いました。